クライミングを通して地域活性化!  愛媛県松野町が「地域おこし協力隊員」としてクライマーを募集

愛媛県松野町は「地域おこし協力隊」の令和5年度人員を募集している。

「地域おこし協力隊」は、人口減少や高齢化等の進行が著しい地方において、地域外の人材を誘致し、地域力の維持・強化を図っていくことを目的とした総務省所管の事業。今回は「農業振興事業」「コミュニティナース事業」「観光振興事業」「夢をかなえる(提案型)地域活性化事業」と4事業あるうちの「夢をかなえる(提案型)地域活性化事業」での募集になる。

「夢をかなえる(提案型)地域活性化事業」とは、応募者のスキルや経験を活かして取り組む事業のこと。松野町では、主にボルダリングによる地域の活性化を推進できる人員を募集している。

現在、松野町で地域おこし協力隊員の活動をしているクライマーの佐藤巧さんは、3年の任期の間、松野町の国立公園である滑床渓谷内で、多くの岩場を開拓。そしてエリアの一部公開と公開予定のエリアを利用したイベントを行なってきた。


国立公園である滑床渓谷にて

開拓した岩場でのイベントの様子

外岩の開拓だけでなく、町の教育委員会主催による仮設ボードを使用したボルダリングとスラックラインの体験会など、地域住民を対象とした活動も実施。さらに、松野町には、全国自治体初の90°~160°まで傾斜を調整できるキルターボードの導入が決定している。


地域の子どもたちを中心に盛り上がるボルダリング体験会

松野町の豊かな自然の中でのスラックライン体験会

来年の夏に任期を終える佐藤さんは「20年間クライミングをやってきて、今回、地域おこし協力隊として松野町に来た。クライミング文化が全く根付いていない環境からクライミングを広め、楽しんでもらうことができ、おもしろかった。今はまだハコを用意しただけの状態なので、これから新たに町に来る隊員には、自分のスキルを活かし、独自の色を出してさらに盛り上げていってもらいたい」と期待を込めて話している。

ボルダリングなどのアウトドアスポーツによる継続した地域活性化を目指している松野町は、地域おこし協力隊員として地域の自然資源や、導入したばかりのキルターボードを活用した活動をしつつ、ゆくゆくは同町にて起業、就業を目指せるクライマーを募集している。

クライミングを通して地域に貢献することへ興味がある人は、ぜひ応募してみてはいかがだろうか。

松野町地域おこし協力隊員募集

<応募の流れ>
希望者は、令和4年11月30日(水)までに必要書類やレポートなどを松野町役場に提出(※)。一次選考、二次選考を経て、最終決定(最終通知は令和4年 12 月下旬実施予定)。合格者は令和5年4月~9月の各月1日付けで採用される。詳細は松野町役場HP松野町地域おこし協力隊募集ページより「松野町地域おこし協力隊募集要項(令和5年度採用)」を確認のこと。
※応募に際し、事前に協力隊の活動を現地視察することが条件となる。地域を見て回り、着任後の生活イメージをつけて応募してほしいとの思いから、必須とされている。応募を検討する場合は、視察の日程調整や諸条件の確認も含め、問合せ先の担当者に連絡を。

<問合せ先>
松野町役場 ふるさと創生課
企画調整係 担当:土居
TEL:0895-42-1116(内線 331)
FAX:0895-42-1119
E-mail:ko-doi@town.matsuno.ehime.jp
www.town.matsuno.ehime.jp/

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