パリ五輪・男子ボルダー&リード準決勝
ボルダーで安楽、楢﨑ワンツー


ボルダー競技準決勝1位の安楽宙斗

文=北山 真
写真=IFSC、Jan Virt

パリ五輪スポーツクライミング初日は8月5日、男子ボルダー&リードのボルダー競技で始まった。課題はいずれも難しめ、しかし実力者であれば最上部までは行けるという絶妙の設定であった。まずはベテラン、ヤコブ・シューベルトが第1課題をしとめる。そしてサム・アベズーがバランス主体の第4課題を完登。この課題は楢﨑智亜、そしてアダム・オンドラも完登した。

そして最後に登場した安楽宙斗、第1課題を2回目で完登。そして圧巻のパフォーマンスを見せたのが第2課題。それまで誰一人完登していないこの課題をまさかのフラシュ。この瞬間に実質安楽の1位が決定した。その後も順調にゾーンを稼いだ安楽は合計69ポイントとなる。これは大きなアドバンテージであり、7日のリード競技を余裕をもって戦えることとなった。 

楢﨑智亜は2位に

1 安楽宙斗  69(T2 HZ4 LZ4)
2 楢﨑智亜   54.4(T1 HZ4 LZ4)
3 トビー・ロバーツ GBR  54.1(T1 HZ4 LZ4)
4 サム・アベズー FRA  49.2(T1 HZ3 LZ4)
5 アダム・オンドラ CZE  48.7(T1 HZ3 LZ4)
6 ヤコブ・シューベルト AUT  44.7(T1 HZ2 LZ4)
7 ハネス・ハン・デュイセン BEL  34.3(T0 HZ3 LZ4)
8 ハミッシュ・マッカーサー GBR  34.2(T0 HZ3 LZ4)
9 ポール・ジョンフト FRA  34.1(T0 HZ3 LZ4)
10 イ・ドヒョン KOR  34(T0 HZ3 LZ4)
11 コリン・ダフィー USA  33.8(T0 HZ3 LZ4)
12 ヤニック・フロへー GER  29.7(T0 HZ2 LZ4)
13 パン・ユーフェイ CHN  29(T0 HZ2 LZ4)
14 アルベルト・ヒネス・ロペス ESP  28.7(T0 HZ2 LZ4)
15 アレックス・メゴス GER  24.7(T0 HZ1 LZ4)
16 サシャ・レーマン SUI  24(T0 HZ1 LZ4)
17 ルカ・ポトカル SLO  19.6(T0 HZ1 LZ3)
18 ジェシー・グラッパー USA  18.9(T0 HZ1 LZ3)
19 キャンベル・ハリソン AUS  9.4(T0 HZ0 LZ2)
  メル・ヤンセ・ファン・レンスブルフ RSA 9.4(T0 HZ0 LZ2)

 

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