パリ五輪ボルダー&リード準決勝、女子リード競技
森秋彩4位に浮上、野中生萌惜しくも9位

文=北山 真 写真=IFSC

パリ五輪スポーツクライミング4日目、女子準決勝のリード競技が8月8日に行われた。

ルートは中間部のフットホールドの乏しいポケットの連続からが実質の勝負、その後の連続する青のスローパーが核心と言えよう。ここで多くの選手がフォール、野中生萌もその一人となった。

森はこのパートを危なげなくこなし、最上部、これでもかと言わんばかりの連続する極小ホールドにを持ち前の保持力を発揮、最終ホールドに迫った。最後にヤーニャ・ガンブレットが登場、森と同じく最終ホールドは保持できずに終わった。

ヤーニャと森、これまでの二人の戦いを振り返ると、リードに関しては互角、というか幾分森が勝っている印象だ。しかしボルダーでの差の大きさはいかんともしがたい。今後もこの複合が続くのであれば、森の金メダルへの道はあまりに遠いと言わざるを得ない。

女子決勝は8月10日(土)17:15から(日本時間)。

1 ヤーニャ・ガンブレット(SLO) 195.7(B 99.6/L 96.1)
2 ジェシカ・ピルツ(AUT) 156.9(B 68.8/L 88.1)
3 ブルック・ラブトゥ(USA) 155.8(B 83.7/L 72.1)
4 森 秋彩(JPN) 150.1(B 54.0/L 96.1)
5 オリアーヌ・ベルトーヌ(FRA) 129.6(B 84.5/L 45.1)
6 オシアナ・マッケンジー(AUS) 124.7(B 79.6/L 45.1)
7 エリン・マクニース(GBR) 123.7(B 59.6/L 64.1)
8 ソ・チェヒョン(KOR) 116.3(B 44.2/L 72.1)
  – – –   
9 野中生萌(JPN) 115.5(B 64.4/L 51.1)
 

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