杉野保、城ヶ崎で事故死

最終更新日時:2020年3月7日 15:28

日本を代表するクライマーのひとりであり、クライミングインストラクターの杉野保が伊豆・城ヶ崎「おとじろう」の岩場で事故死した。ルートの無い海側を見に行った際に、強風か波しぶきに煽られ落ちたと推定される。 (当初、ロープレスで登攀中、墜落したと報じられていたが、その後の情報によるとクライミング中の事故ではなかった模様だ。)

事故が発生したのは3月5日午後3時20分ごろ。当時伊東市には強風注意報が出ており、風にあおられた可能性もあるとみて、下田海上保安部が状況を調べている。

杉野はフリークライミング、特にクラッククライミングの第一人者であり、小川山、瑞牆山、城ヶ崎で多くのルートを初登している。2009年には、長期にわたり世界最難ルートであったグランドイリュージョン(5.13c)を2トライで完登した。

文章にも定評があり、ROCK & SNOW誌に連載していたOld But Goldには根強いファンが多い。


エル・キャピタンのフリーライダーを登る杉野


『ROCK&SNOW』019号「OLD BUT GOLD/スカラップ」より

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