杉本怜、完全復活! BWC第6戦ヴェイル

文=北山 真 写真=Eddie Fowke/IFSC

6月8日、9日、コロラド州ヴェイルでボルダリングワールドカップ第6戦が行われ、日本からは男子11名、女子5名が参加した。

グループ3位で予選を通過した杉本怜は、セミファイナル4位と好調をキープ、そしてファイナルではただ一人の3完登で金メダルを手にした。杉本の優勝は2013年のミュンヘン以来、怪我に悩まされた近年であったが、これで完全復活であろう。 ただひとりの予選全5完登でグループ1位のスタートをきった村井隆一は、セミファイナルでは2完登で6位、ファイナルでは0完登で5位であった。しかし初のファイナル出場は、大きな自信となったであろう。外岩の成果では世界のトップのひとりといえる村井の今後に期待したい。


男子上位3名

女子は地元アレックス・プッチョが大活躍。予選では野中生萌を2位にしりぞけグループ1位。好調野口啓代が2完登だったセミファイナルでも、ただ一人の3完登で1位、そしてファイナルでも、これまたただ一人の3完登で圧勝した。

ミュンヘンでの最終戦を残すのみとなった今シーズン、気になる年間チャンピオンだが、男子はイェルネイ・クルーダーと楢崎智亜の差はたったの4ポイント。楢崎には充分に逆転の可能性がある。今回の優勝で杉本にもその可能性は出てきた。 女子は野口、野中の差はわずが5。3位のファニー・ジベールとは100ポイントほどの差がある。最終戦ミュンヘンは日本人同士のまさにガチンコ対決となった。

 

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地元で圧勝したアレックス・プッチョ

リザルト

男子

1 杉本 怜
2 ショーン・ベイリー(USA)
3 楢崎智亜
4 イェルネイ・クルーダー(SLO)
5 村井隆一
6 高田知尭

女子

1 アレックス・プッチョ(USA)
2 野中生萌
3 野口啓代
4 ファニー・ジベール(FRA)
5 カイラ・コンディ(USA)
6 アルマ・ベストファーター(GER)

年間ランキング

男子

1 イェルネイ・クルーダー 400
2 楢崎智亜 396
3 杉本 怜 322

女子

1 野中生萌 500
2 野口啓代 495
3 ファニー・ジベール 305

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