- フリー
- ルート
米国で新たな5.15bスポートルート誕生
ジョン・カードウェル、フォートレスの岩場で
Wind Up Bird初登
gripped.com
訳=羽鎌田学
11月11日、米国人クライマー、ジョン・カードウェルが、コロラド州デンバー市西方、直線距離で220㎞ほどのところにあるフォートレス・オブ・ソリチュードの岩場でWind Up Birdの初登に成功した。そして完登までにおよそ50日ほど費やしたこのルートに、ジョンは5.15bというグレードを与えた。
View this post on Instagram
ジョン・カードウェルはこれまでに、スペイン・オリアナでJoe Mama(9a+/5.15a)とPapichulo(9a+/5.15a)、同国シウラナでLa Rambla(9a+/5.15a)、フランス・セユーズでBiographie(9a+/5.15a)という4本の5.15ルートを登っている。彼は2016年にフォートレス・オブ・ソリチュードの岩場でトミー・コールドウェル初登の有名なFlex Luther(5.15a)の左に、カルロ・トラヴァーシと一緒にWind Up Birdとなるラインにボルトを設置した。
ジョンのWind Up Birdは、より長いルートの最初のピッチにすぎず、「それが完成すれば、北米最難ルートのうちの一本になることはほぼ確実です」と、彼は語る。8a.nuで、彼はグレードについて次のように述べている。
「少なくとも5.15a(9a+)、おそらく5.15b(9b)はあることは明らかです。でも、ご存知のとおり、初登の場合、グレードをつけるのは常に厄介です。初登したルートが自分にとって最難の一本であった場合などは特にそうです。おまけに、Wind Up Birdは私が今までに登った5.15a(9a+)とはかなり異なるスタイルで、よりボルダリーで中身が非常に濃いルートなのです」
米国のその他の5.15スポートルートには、Jumbo Love(5.15b)、Peruvian Necktie(5.15b)、Flex Luthor(5.15a)、Nu World(5.15a/b)、Jaws II(5.15a)、Full Metal Brisket(5.15a)、Close Encounters(5.15a)などがある。