ボルダリングを題材にした映画が、6月に公開になります。
舞台は、人口約1400人、西日本最小の町にある、京都の岩場「笠置」。下北沢在住のフリーターでロックミュージシャンの石田裕也(古舘佑太郎)、笠置町出身でボルダリングをする女子高生の滝沢瑞希(大場美和)、裕也のライバルとなる町外からきたクライマーの寺山登(尚玄)の3人を描いた青春映画です。
笠置町は今も人口減少、産業の減少が進む過疎認定地域です。そんな過疎の進む町をPRするため立ち上げられた企画が自分たちの町を舞台にした映画の制作でした。
キャンプ場、カヌー、桜、紅葉、温泉などが有名で、すべて駅から徒歩10分圏内で楽しめるという、自然と調和のとれた美しく小さな笠置町。そのなかで、河原にあるクラシカルな笠置の岩場は、近年県外からも人を呼ぶと注目され、町をあげてボルダリング映画の制作をすることになりました。
劇中に岩を登るシーンがあります。男性主人公役をつとめた古舘佑太郎さん、尚玄さん含め、監督、役者全員、自然の岩でトレーニングを行なって、本番でもご本人が登って撮影をしています。
売れないロックミュージシャンの裕也(古舘佑太郎)は、ロックフェスの下見に笠置町を訪れる。が、そのロックフェスとは音楽ではなく、岩を登るボルダリング大会のロックフェスのことだった。
肩を落とし町を去ろうとする裕也は、ボルダリングに打ち込む町の女子高校生、瑞希(大場美和)と出会う。西日本一人口の少ない町笠置町。
過疎が進み、元気のない町のためにがんばる彼女に惹かれボルダリング大会に出場することになった裕也は、突拍子もない行動で町の人たちを巻き込んでいき…
<監督> 馬杉雅喜
<出演>古舘佑太郎、大場美和、尚玄、杜このみ、他町民キャスト
<音楽>ココロオークション
<イラスト>YUGO(Suchmosやアディダスのデザインを手かける)
◇劇中のクライミングシーンの見どころは?
最近テレビなどでクライミングの大会の様子が放送されることが増え、人工壁を登る姿を見る機会はありますが、岩を登る映像を見たことがある方は少ないのではないでしょうか。自然の岩を登る姿に、注目してほしいです。
◇クライマーにおすすめしたい、笠置町岩場の魅力は?
笠置町の岩場は、アプローチが短く、岩がまとまっているので、とても行きやすいです。グレードも多様で、快適な課題から、初段以上の課題も四/五段までまんべんなくあります。また独特な課題が多いのも印象的です。一度は行っておきたい、満足度の高い岩場だと思います。
◇映画のアピールを最後に
人が出会いによって成長して行く姿や、岩を登ることに対する姿勢が見られて、心温まる映画です。ぜひご覧ください。
この映画を制作するにあたり、笠置町民約300名がエキストラなどで参加。地元側も「笠置の岩場でクライミングをしている人の顔が見えるようになった」と、クライマーとの関係性を歓迎するきっかけになったと言っています。
クライマーと地元住民が一丸となって造った青春ボルダリング映画『笠置ROCK!』を多くの人に見てもらいたいと、クラウドファンディングを行って、劇場を増やす活動が行なわれていますので、こちらもご注目ください。
上映スケジュール:https://www.kasagirock.com/schedule
「笠置ロック」公式サイト:https://www.kasagirock.com/
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