ボルダリングジャパンカップ2015全課題解説(8)


写真①:男子第三課題 クリンプが続く出だし
写真②:男子第三課題 ブルーのホールドが昨今のコンペで定番となっている
ENTRE PRISESのタイジツボリューム
ワールドカップでブームを築いたタイジツボリュームの攻略がキーとなった課題。スタート直後のホールドの一連は信じがたいほどに細かいクリンプが続き、いかにフットホールドに重心を持っていくかが攻略のキーとなっていた。シンプルなホールドの配置ではあったが、タイジツボリュームでマントルの方法に悩む選手を何度も見た。このような予測ができないムーブには岩場で得たスキルが活かされるだろう。


写真①:男子第四課題 全景
写真②:男子第四課題 上部
半球状の巨大ボリュームが目を引いた課題。スタートのムーブが解読しにくかったようで、選手は何度かトライしているうちに「あっ、できた」といった感じだったのではないだろうか。終了点の向きが非常に嫌らしく、終了点を取り損ねる選手の姿を何度も見た。ワールドカップに出しても見劣りしない見栄えと内容に感じた。