上達できるクライミングシューズの選び方(2)

つま先が親指側に集まるように成形されたもの。こうすることで親指側のエッジ(インサイドエッジ)が使いやすくなります。しかし、逆にいえば小指側(アウトサイドエッジ)が使いにくいという欠点も。 つまり、インサイドエッジやポケットを多用するルートにおいて威力を発揮する形状で、次に説明するダウントウと同様、特殊な用途の靴といえます。

ノーマルに比べてターンインは、親指側に指を寄せることによってインサイドエッジが使いやすい構造になっている

つま先、特に親指側のソールが、かぎ形に成形されているものを「ダウントウ」と呼びます。そのほか、ソールが平面になっている「フラット型」や、ダウントウと反対側に反っている「船底型」などもあります。

この3つのなかで最も新しく先鋭的なのがダウントウ。かぎ形になっている分、小さいホールドにもうまく引っかかる感じがあります。これは、ホールドを足指でよりつかみやすいイメージです。

ただし、足の形状が不自然で、足入れ感はよくはありません。また、スメアリングも苦手。垂直より前傾壁、中級者以上専用ともいえます。

ダウントウ

 
つま先が、かぎ形。前傾壁での指先のホールド性能に特化

フラット型

 
最もオーソドックスなモデル。あらゆる面で使いやすく、初心者にはおすすめ

船底型

 
スラブでの立ち込みやスメアリングなどがしやすい。ソールが硬い場合が多く、クラックで使いやすいものもある

普通の靴と同じように、クライミングシューズも自分の足に合ったものを選ぶのが基本。自分の足と合うシューズはフィット感が高く、クライミングの上達につながります。

そこで、クライミングシューズを選ぶとき、まずは自分の足を知ることが大切。ポイントは「つま先の形」と「かかと(アキレス腱部分)の形」です。

つま先の形は、親指がいちばん長い形、人さし指が長い形が代表的。かかとは直角型か三角型かに大別できます。この特徴に注目すれば、より簡単に自分の足に合うものを見つけることができます。

ただし、中級者以上になると自分の足よりも岩の形やルートに合うシューズを選び、そのシューズに強引に足を合わせて使うこともあります。

つま先の形

親指が長いタイプ 人さし指が長いタイプ
親指が頂点にくるような足形。日本人に多いといわれている。足先が丸みを帯びたタイプの靴と合いやすいが、モデル数は少ない 白人に多いとされる足形。多くのクライミングシューズは、この足を基準にして成型されている。足先が尖ったタイプのシューズに合いやすい

かかとの形から見るシューズのタイプ

直角型 三角型
ノーマルなタイプのシューズと合いやすい。下の三角型のタイプを履くと、かかとが浮くことがある 多くのクライミングシューズと相性がいい。かかと部の傾斜が強い先鋭的なモデルともフィットしやすい

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