ショーン・ラブトゥ、キロニコで世界3本目の9A（V17）に成功！

Ben Neilson

planetmountain.com　訳＝羽鎌田学

2022年4月6日、ショーン・ラブトゥがスイスのティチーノ州キロニコで、世界最難と思われるボルダー課題、Alphane 9Aを初登した。デイブ・グレアムのクラシックな8A、Alphane Moonの隣に位置するこのかつてのプロジェクトは、クリンピーな8Cから始まり、パワフルでテクニカルな8C+のムーブをこなしながら左へトラバースしていく。ショーンは、確実に9Aはあると信じているとコメントしている。

目下のところ世界に存在する9A課題は、2016年にナーレ・フッカタイバルがフィンランドで初登したBurden of Dreamsと2021年にダニエル・ウッズがアメリカ、レッドロック・キャニオンで初登したReturn of the Sleepwalkerの2本だけである。両課題とも、今のところ再登されていない。この他、2019年にはシャルル・アルベールがNo Kpote Onlyを、2021年にはシモン・ロレンジがSoudain Seulを初登し、当初9Aとグレーディングしたが、いずれも―奇しくもフランスのフォンテーヌブローにある―その後、再登者によってグレードダウンされている。

ショーンは、ジミー・ウェッブ、ダニエル・ウッズ、ジュリアーノ・カメローニ、マティ・ホン、フェリーペ・カマルゴらの豪華メンバーとのボルダリング・ツアー中に、Alphaneの初登に成功した。そのツアー時の他のメンバーたちの収穫も、フィルムメイカーのベン・ニールソンによって映像に記録されている。