【書籍紹介】ビヨンド・リスク 世界のクライマー17人が語る冒険の思想

いまから26年前の1992年8月29日、とあるクライマーがドイツのアウトバーンで交通事故を起こし、その2日後に亡くなった。ウォルフガング・ギュリッヒである。まだ31歳という若さだった。

ギュリッヒは、世界初の5.14dであるアクシオン・ディレクトの初登、パタゴニアやカラコラムでの高難度フリークライミングのほか、キャンパス・ボードの発明者としても知られ、後世のクライミング界に多大な影響を与えた80年代から90年代を代表するクライマーのひとり。


故ウォルフガング・ギュリッヒの墓。世界中のクライマーからクライミングギアが捧げられている。

そのギュリッヒの、生前の貴重なインタビューを掲載した書籍『ビヨンド・リスク 世界のクライマー17人が語る冒険の思想』が、ヤマケイ文庫から復刊された。本書では、ギュリッヒがクライミングを始めたきっかけや、クライミングに対する考え方、ギュリッヒの死生観などを知ることができる。

本書には、ほかにもロイヤル・ロビンス、ウォレン・ハーディング、カトリーヌ・デスティベル、リン・ヒル、ピーター・クロフトなど計17人のクライマーのインタビューが収録されている。

著者:ニコラス オコネル Nicholas O’Connell 手塚 勲訳
発売日: 2018年8月4日
販売価格:本体1,300円+税
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