トップページ  >  ニュース一覧  >  ダニエル・ウッズ、世界2本目のV17課題 Return of Sleepwalker 初登!

ダニエル・ウッズ、世界2本目のV17課題 Return of Sleepwalker 初登!

2021年4月5日

Michael Levy
climbing.com
訳=羽鎌田学

「みんながやってるゲームだよ。同じように、俺もそれをやってるんだよ」と、ダニエル・ウッズは世界で一握りもないV179A課題の完登を告げるインスタの投稿の中でコメントし、続ける。「で、ゲームを攻略するポイントは、自分の中の狂気とどうやって気楽に付き合っていくか、ってとこにあるんだな」

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Daniel Woods(@dawoods89)がシェアした投稿

2010年代初めの5年間ほど、ダニエル・ウッズを凌駕する者は誰もいなかった。当時、世界最強のボルダラーだった彼は、行く先々でエリア最難課題を再登し、またボルダー最難グレードの基準となる様々なテストピース課題を設定していた。もちろんその後も、たとえば2018年に初登したBox Therapy(V16)を筆頭に、複数のV15、V16課題を初登し続けてはいたが、彼とその他の強者との差は縮まるばかりであった。その彼を追い上げ、そして時には乗り越えてしまう強者とは、ジミー・ウェッブ、ジュリアーノ・カメローニ、ドリュー・ルアナ、ショーン・ラブトゥといった面々である。

しかしながら、先日の3月30日、若干彼の姿が霞んでいたここ数年の時間が一気に吹き飛んだ。その日、ダニエル・ウッズ(31)は、米国ネバダ州レッドロック・キャニオンで、2018年にジミー・ウェッブが初登し、ウッズ自身もほどなく再登したV16課題、SleepwalkerのロースタートであるReturn of the Sleepwalkerの初登に成功したのだ。彼は新たな課題をV17とグレーディングする。ダニエル・ウッズ、レジェンド再来の瞬間であった。

V17(9A)といえば、つい最近まではほとんど架空の存在であった。世界で初めてそのグレードを使ったのは、ナーレ・フッカタイバル。2016年にフィンランド、ラップノールで長年のプロジェクト課題に成功した時だ。そのBurden of Dreamsと名付けられた課題は、未だ再登されていない。その時以来、先日3月30日までは、V17(9A)とグレーディングされた課題はそれ以外に2本しかなかった。フランス、フォンテーヌブローで裸足のボルダラー、シャルル・アルベールが初登したNo Kpote Onlyと、やはりフォンテーヌブローでシモン・ロレンツィが今年早々に初登したThe Big Island Sitだが、両ルートとも既に再登され、グレードについて再登者たちはV16が妥当であろうとコメントしている。

ウッズがトライを始めたのは、2019年1月下旬から2月上旬のこと。オリジナルバージョンのSleepwalkerを登った直後である。当時のインスタで、彼は以下のようにコメントしている。「シットスタートからV12はある3手をこなしてSleepwalkerのスタンディングスタートへ。1手目が核心。右手を細い割れ目に飛ばして、エッジをとらえるムーブが超確率悪し。10回やって成功するのは1回ぐらい。いままでこんな難しいやつはなかったほどだ。もうそのムーブにうなされてしまうよ」

そして今回3ヵ月ほど前に、シーズンたけなわのレッド・ロックに彼は新たな活力と決意とともに舞い戻り、Sleepwalker-Sitへのトライを再開。課題の難しさに改めて気づいた彼は、アルコール、マリファナ、タバコ、そしてコーヒーまで絶ち、ホテルを引き払いキャンプ生活をしながら、週4日のペースで山間の岩だらけの悪路を車で駆け登り、そしてトレールを歩き、まさに課題に取り憑かれたかのようにトライを重ねた。そして、やがて少しずつではあるが着実な進歩を遂げ始め、彼のキャリアの頂点を極めることになるであろう、V17課題に遂に成功したのだった。

Return of the Sleepwalkerトライ中の動画

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Daniel Woods(@dawoods89)がシェアした投稿

最新のニュース

minus

注目ニュース

   
   

ユーザからの最新情報

古賀志山

現在、古賀志山クライミングエリアではヘルメットの着用が厳守となっています。 持参及び着...

坊抱岩

【岩場浮石情報】 JFA の会員の方から長野県・坊抱岩の浮石情報が寄せられました。行かれる...

古賀志山

2018/10/24 古賀志山ではトポ記載の林道脇の駐車スペースが立て看板付きで駐車禁止となって...

池田フェイス

ビタースウィートの終了点直下のクラック内に、ムササビが昼間寝ています。近づくと威嚇され...

河又

2018年5月26日 ムーンビームの終了点から約1m上にムササビが巣を作っています。 # 人間にび...

jmaimagejfa

会員登録について

用語解説

グレード表

Facebookページへ

@ClimbingNetをフォロー

ページトップ