リードワールドカップ第3戦シャモニー
谷井菜月が5位入賞

文=北山 真 写真=IFSC

2021年7月12日、13日、フランス・シャモニーで第3戦のリードワールドカップが開催された。例年パリ祭の前夜祭として行われるため、曜日に関係なく行われる。

日本からは、樋口純裕、吉田智音、天笠颯太、谷井菜月、中川瑠、阿部桃子の男女3名づつが参加した。

オリンピックが近づいていることもあり、代表選手のほとんどが不参加。男子はアダム・オンドラ、ヤコブ・シューベル、アレックス・メゴスなどが、女子はヤーニャ・ガーンブレット、ブルック・ラブトゥなどの姿がなかった。日本代表4選手ももちろん不参加。

予選では吉田がただ一人両ルートを完登、1位での通過となった。天笠6位、樋口13位、中川8位、阿部10位、谷井15位と日本チームは全員が好成績で予選通過した。

しかしセミファイナルで期待の吉田は、大舞台でのトリというプレッシャーがあったのか、中間部のデッドでフォール、まさかの最下位となってしまった。しかし予選1位というのはまぐれで勝ち取れる成績ではない。今後のリベンジに期待したい。樋口は7位タイであったがカウントバックで残念ながら9位となってしまい、ファイナル出場はならなかった。

女子は9名が完登という異例の結果。谷井が7位でファイナルへと進んだ。カムバックした白石阿島(USA)も8位で通過した。

女子ファイナルは変化に富んだ充実した内容。ラウラ・ロゴラがこれをただ一人完登し優勝を決めた。この大会のハイライトであった。谷井は5位に順位を上げた。


女子ファイナルをただひとり完登するラウラ・ロゴラ

男子ファイナルはシャモニー名物の巨大三角ハングにラインは取られたが、このセクションが極端に悪く、ほとんどの選手がここで落ち、上部に達するものはひとりもいなかった。ショーン・ベイリーが最高到達点をマークし、ヴィラールに続き連勝した。


連勝となったショーンベイリー

女子

1 ラウラ・ロゴラ(ITA)
2 ナタリア・グロスマン(USA)
3 アレクサンドラ・トトコワ(BUL)
4 ヴィータ・ルーカン(SLO)
5 谷井菜月
6 ジュリア・シャヌルディ(FRA)
7 白石阿島(USA)
8 ディナラ・ファクリディノワ(RUS)
――――――
11 阿部 桃子
19 中川 瑠

男子

1 ショーン・ベイリー(USA)
2 ステファノ・ギゾルフィ(ITA)
3 マーティン・ストラニク(CZE)
4 ザシャ・レーマン(SUI)
5 ヴィクトル・バウドランド(CAN)
6 マルチェロ・ボンバルディ(ITA)
7 ルカ・ポトカ(SLO)
8 ポール・ジョンフ(FRA)
――――――
9 樋口純裕
16 天笠颯太
26 吉田智音

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