リードワールドカップ第2戦ヴィラール

文=北山 真 写真=IFSC

6月30日~7月1日、リードワールドカップ2023の第2戦が、スイス・ヴィラールで開催された。日本人は男子が8名、女子が3名予選を通過した。

男子準決勝では安楽宙斗がみごと完登、1位で通過した。小俣史温も7位で決勝に進んだ。女子は谷井菜月が4位で通過した。

準決勝を完登する安楽宙斗

男子決勝は随所にランジ、デッドポイントが出てくるダイナミックなルートであった。小俣は最初のランジで失敗、8位となった。安楽は上部のクロスムーブをこなせずフォールし6位。上部に達したのはベテラン、ヤコブシューベルト(32)、アダム・オンドラ、アレックス・メゴスの3名だったが、最高到達点をマークしたのはヤコブだった。


貫禄のヤコブ・シューベルト

女子決勝は、ホールドが多彩であった上に、中間部にダブルダイノがあったり最上部に微妙なバランスのトラバースがあったりと非常に変化に富んだ内容だった。

いきなり1番手のジェシカ・ピルツが最上部に達し場内は沸いた。注目を集めたのがカムバックしたキム・ジャイン(34)、結果は7位だったが、決勝に残ったことは賞賛に値するであろう。谷井は苦手なダブルダイノもそつなくこなし、上部に達するがトラバースで手こずりここまで。最後に登場したヤーニャはすべての難所を正解ムーブで切り抜け、ただ一人完登した。予選からすべてのルートを完登、別格の強さを見せた。

別格の強さを見せたヤーニャ・ガーンブレット

もはや彼女に対抗できるのは森秋彩しかいない。8月の世界選手権での対決が待たれる。

男子

スーパースターそろい踏みの男子表彰台

1 ヤコブ・シューベルト AUT
2 アダム・オンドラ CZE
3 アレックス・メゴス GER
4 トビー・ロバーツ GBR
5 コリン・ダフィー USA
6 安楽宙斗
7 パン・ユーフェイ CHN
8 小俣史温
ーー
12 吉田智音
13 本間大晴
17 緒方良行
21 樋口純裕
23 上村悠樹
26 鈴木音生
28 百合草碧皇

女子

女子表彰台

1 ヤーニャ・ガーンブレット SLO
2 ジェシカ・ピルツ AUT
3 ブルック・ラブトゥ USA
4 ソ・チェヒョン KOR
5 ミア・クランプル SLO
6 谷井菜月
7 キム・ジャイン KOR
8 マテア・ペッツィ AUT
ーー
16 久米乃ノ華
20 中川 瑠
30 小池はな
33 伊藤ふたば
37 野中生萌

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