第33回リードジャパンカップ、優勝は西田秀聖、森秋彩

文=北山 真     写真=小澤信太

最終日11日は、女子準決勝から。全体にラインは蛇行し、全50手という充実したライン、まさに総合力が試される準決勝らしい内容であった。完登は谷井菜月と森秋彩。野口啓代は最終ホールドタッチで3位となった。

続いていよいよ男子決勝。スタートからランジ、クライムダウンを強いられるチクタク、変則ダブルダイノと、非常にクセの強いルートとなった。

いきなり一人目の吉田智音(16)、二人目田中修太が上部に達する。これは完登者続出かと思いきや、逆にダブルダイノで失敗する者が続出する。楢﨑智亜は上部に達するも足がスリップ。

そして最後に日本が誇る若きエース西田秀聖(17)が登場。危ない部分もあったが、ダブルダイノに成功すると、あとは安定した動きを見せ見事完登。文句なしの優勝となった。インタビューでは「来シーズンのワールドカップで年間優勝したい」との一言。その可能性は十分あるだろう。

女子決勝は男子とはうって変わってクセのないルート。最上部のみがホールドが細かい。いきなり一人目の平野夏海(17)が完登。4番手の柿崎未羽(16)も完登。さらに野口啓代も続く。最後の森秋彩(16)は多くの完登者が出ていることを感じながらゆえ、プレッシャーはあったと思われるが、まったくよどみない動きで完登した。

男子

     
1 西田秀聖 TOP 1
2 吉田智音 36+ 8
3 田中修太 36 7
4 楢﨑智亜 35+ 5
5 藤井 快 28+ 2
6 村下善乙 28+ 3
7 樋口純裕 28+ 4
8 緒方良行 28+ 6

※準決勝順位

女子    

     
1 森 秋彩 TOP 1
2 野口啓代 TOP 3
3 柿崎未羽 TOP 5
4 平野夏海 TOP 8
5 谷井菜月 40+ 2
6 小池はな 40+ 4
7 伊藤ふたば 40+ 7
8 阿部桃子 39+ 6

※準決勝順位

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