広島県福山市で2021年度パラクライミング・ジャパンシリーズ第1戦開催

2021年11月20日、広島県福山市のエフピコアリーナふくやまで、日本パラクライミング協会(JPCA)が「2021年度パラクライミング・ジャパンシリーズ第1戦」を開催した。大会には、この9月にモスクワで開催されたパラクライミング世界選手権での優勝者3人を含むパラアスリートも参加し、世界トップクラスの競技を披露した。

パラクライミングは、大きくは「視覚障害」と「身体機能障害」に大別され、さらにそれぞれの障害の原因や程度によっていくつかにクラス分けされている。大会では、このクラスごとに予選と決勝が行われた。

競技ウォール全景

ルールは2021年に開催された東京オリンピックでのスポーツクライミングでのリード競技とほぼ同様で、クライミングウォールに設定された課題をどの高度まで登ることができたかにより順位が決まる。視覚障害の選手はパートナーとなるガイドからの声による指示を参考にして手がかり足がかりをさがしながらクライミングウォールを登り、身体機能障害の選手も道具に頼ることなく、鍛えた身体と技術を使ってクライミングウォールの頂点をめざした。

視覚障害でB1男子は會田祥が優勝、B1女子が青木宏美、B2男子が濱ノ上文哉、B2女子が前岡ミカ、B3男子が中越祐太。身体機能障害下肢のAL1男子が大内秀之、AL2男子が結城周平、AL2女子が渡邉雅子。身体機能障害上肢のAU1男子が大沼和彦、AU2男子が安良岡伸浩。身体機能障害神経障害でRP1男子が岡田卓也、RP1女子が加藤あすみ、RP3男子が安良岡伸浩、RP3女子が吉田桃子だった。

B1クラス優勝の會田祥


左/AL1クラスで優勝した大内秀之、右/B3クラスの蓑和田一洋

大会を終えてスタッフは、競技レベルが向上していることをあげて「今後の日本の活躍がますます期待できる」と語った。また、福山市での大会は2回目だが、有観客での開催は今回がはじめてとなった。あわせて動画も生配信され、多くの人が壁に挑むパラアスリートの競技を観戦できる大会となった。

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