ヤニック・フロヘー、クレシアーノでStory of Three Worlds(8C+/V16)完登

planetmountain.com
訳=羽鎌田学

2025年2月15日、ドイツのクライマー、ヤニック・フロヘーは、スイスのクレシアーノでStory of Three Worldsの第3登を達成した。

2022年に米国人クライマー、ショーン・ラブトゥによって初登され、8C+とグレーディングされたこの課題は、1ヵ月ほど前の1月12日にオーストリア人クライマー、ヤコブ・シューベルトによって第2登されたばかりであった。

Story of Three Worldsは、伝説的な課題となっているDreamtimeと同じ岩の反対側に位置する。そこには、2003年にドイツ人ボルダラー、トニー・ランプレヒトが初登したDagger(8B+)があったが、それにシットスタートからの数手を加えた課題を2005年に米国人ボルダラー、デイブ・グレアムが初登し、Story of Two Worlds(8C)と命名した。ショーン・ラブトゥ初登のStory of Three Worldsは、そのStory of Two Worldsのシットスタートからの数手の代わりに、新たな別のスタートからのパートを登り、Daggerのスタートホールドへと至り、そのDaggerを登って終了とする課題である。

ヤニックはSNSで、Daggerに接続する新たなスタートからのハードなパートは、「非常にユニークなムーブ数手」を特徴としている、と述べ、さらに次のように付け加えている。

「前回のツアーで何度かトライしたのですが、寒さが酷く、ずっと手足の感覚が麻痺したままでした。今回は太陽も少し出ていてはるかに気分よく登れました。Daggerに入ってから一度落ちた後で1時間ほどの長いレストを取り、次のトライで完登しました」

ヤニックは、以前にStory of Two Worldsを登ったことはなかったが、2023年1月にはクレシアーノでReturn of the Dreamtime(8C+)を初登し、また同時期にキロニコでFrom Dirt Grows the Flowers(8C)やEphyra(8C+)を再登するなど、素晴らしいパフォーマンスを披露している。

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