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第7回リードユース日本選手権印西大会

2019年3月27日

文=植田幹也  写真=樋口義朗

2019年3月23日、24日、25日にスポーツクライミング第7回リードユース日本選手権印西大会(リードユース)が千葉県印西市の松山下公園総合体育館にて開催された。

リードユースは10代のリードのチャンピオンとユース日本代表を決める大会である。近年ユース世代は急速に力をつけ世界大会でも活躍しているため、日本代表クラスの非常に高いパフォーマンスが期待された。初日に予選1本目、2日目に予選2本目、3日目に決勝の競技を行った。

 

ユースC (2006年、2007年生まれ)
女子ユースCは35名と多くの選手がエントリー。小田穂香が予選で2本とも1位で首位通過し存在感を見せつける。決勝は抜井美緒が最後から2番手で登場し、兄の抜井亮瑛と同じく高いポテンシャルを感じさせる登りでただ一人スローパーからの1手を出し最高高度をマークする。最終競技者の小田は下部の若干シークエンスが複雑なハリボテの処理に手間取ったのか大幅に時間をロスしてしまい、なんと抜井の高度に到達する前にタイムアップ。登りにまだまだ余裕があっただけに残念であったが、厳しいがこれも実力の内。そのまま抜井の優勝となった。

男子ユースCは更に多い49名の参加。昨年の優勝者である小俣史温が予選で両ルート1位の首位通過で前評判通りの活躍。決勝では多くの選手が最終パートを前にフォールしていたが、予選2位通過で小俣の最大のライバルである安楽宙斗が力を見せつけて完登。しかしそんなプレッシャーもものともせず、小俣も落ち着いた登りで余裕を持って決勝ルートを登り切りカウントバックで2連覇を果たした。

ユースB (2004年、2005年生まれ)
ユースCのルートからホールド替えがなされ、ユースB以上は男女それぞれがカテゴリーを越えて同一のルートでの競技を行う。

女子ユースBは中川瑠、森奈央など近年めきめきと力を付けている選手が増えている世代ではあるが、リードジャパンカップで決勝へ行き昨年の優勝者である小池はなの独壇場となった。
小池は予選からただ一人の両ルート完登。決勝でも最後に力を振り絞り他の選手に差を付ける圧巻のパフォーマンスで危なげなく首位をキープしそのまま勝ち切った。

男子ユースBはジュニアオリンピックカップの優勝者である吉田智音とリードジャパンカップなどでは世代で随一の成績を残しユースCで優勝経験もある田中裕也の一騎打ち。予選は片方のルートで1手差を付けて吉田が首位、田中が2位での通過。決勝では田中はこれまで止めた選手のいなかった核心のポケットを捉えその後数手進み最高高度をマーク。しかし最後に出てきた吉田は田中がフォールしたホールドからムーブを起こし29+の判定を得て、予選からの勝負強さそのままに優勝を手中に収めた。

ユースA (2002年、2003年生まれ)
女子ユースAは伊藤ふたば、谷井菜月という優勝候補の選手が欠場したものの、それでも非常に層の厚い世代。しかしそんな中でも日本トップ実力を持つ森秋彩と平野夏海のリードジャパンカップ2位3位の2名の激突に注目が集まった。予選は平野が最近の勢いをそのまま見せつけて唯一の両ルート完登でトップ通過。森は片方のルートで完登を逃して2位で決勝に進出となる。決勝の最後から2番手で登場した森は逆に肩の力が抜けたことが功を奏したのか、終始安定したいつも通りのパフォーマンス。最終ホールドにも力強く飛び付き完登を決める。
続く最終競技者の平野は最終パートの畳みかけるようなボルダーパートを攻略し切ることができず、力尽きてしまう。森はユースC、Bに続きAでも優勝を決めこれで3カテゴリー制覇。今年から参加するワールドカップに向けて大きな弾みをつけた。

男子ユースAはワールドカップ決勝経験を持つ西田秀聖の欠場によりどの選手が優勝してもおかしくない状況になった。予選は百合草碧皇と大政涼のリードジャパンカップのセミファイナリストの2名がそろって首位タイで通過。その後を前田健太郎と抜井亮瑛の昨年のユースBの2位と1位の選手が追いかける展開。決勝では大政は核心のポケットからスローパーへ入るものの切り返しの一手で落ちてしまい、この時点で優勝の目はなくなる。
最後の百合草は安定感と力強さの溢れる登りでこのパートも難無くこなしゴール直下まで高度を伸ばす凄まじいパフォーマンス。ボルダー、リードともの伸び盛りの百合草はカテゴリーを越えても最高高度を記録して完全優勝をもぎ取った。2位には予選5位から躍進した鶴隼斗が入り込んだ。

ジュニア (2000年、2001年生まれ)
女子ジュニアも混戦が予想されたカテゴリー。予選1位はボルダリングジャパンカップでファイナリストとなった倉菜々子。続いてユースAで優勝経験のある小島果琳、リードジャパンカップのセミファイナリストである樋口結花が2位、3位で通過した。決勝は多くの選手が中間部の核心であるハリボテの処理に悩まされる中、樋口だけがここを突破し高度を30+まで上げる。最終競技者の倉も中間部のハリボテで力を吸われフォール。樋口がユースC以来5年ぶりにリードユースの優勝を手にした。

男子ジュニアは役者が揃うものの、ワールドカップファイナリストの田中修太の牙城は崩れず。田中は予選で唯一両ルート完登で単独首位。決勝でも頭一つ抜けたパフォーマンスで、完登こそならなかったもののそれまでの小西桂の最高高度を余裕を持って上回り優勝を勝ち取った。試合後のインタビューでは”最後の気合が足りなかった”と完登できなかった悔しさを滲ませ、優勝してもなお高みを望む素晴らしい姿勢を見せた。

女子ユースC

1 抜井美緒
2 小田穂香
3 妻嶋心路

男子ユースC

1 小俣史温
2 安楽宙斗
3 通谷 律

女子ユースB

1 小池はな
2 森 奈央
3 美谷島ももか

男子ユースB

1 吉田智音
2 田中裕也
3 村下善乙

女子ユースA

1 森 秋彩
2 平野夏海
3 工藤 花

男子ユースA

1 百合草碧皇
2 鶴 隼斗
3 大政 涼

女子ジュニア

1 樋口結花
2 倉 菜々子
3 中村真緒

男子ジュニア

1 田中修太
2 小西 桂
3 山口龍磨

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