北山真のクライミングなんでもQ&A 第1回(5)

回答者 北山 真

Q.ボルダーのグレードは また別のようですが。

ANSER
これに関しては日本も独自のシステムをもっています。武道、書道、珠算などに用いられている段級位制を取り入れたもので、草野俊達が考案し、1995年の『岩と雪』169号において発表されました。10級から始まって9級、8級と上がっていき、1級の次が初段。現在は六段までの課題が発表されています。

ただし、かたくなにこのグレードのみを使用しているわけではなく、V10、V11といったアメリカのVシステム、ヨーロッパの6c、7aといったフレンチボルダーグレード(ルートと区別するため、最近はボルダーには6C、7Aなど大文字を使っています)が併記されることも多いようです。

また、段級はそれら世界のグレードに比べ幅が広いため、二段+、三段-など細分化したものを使用するクライマーも多くなってきました。アメリカ、ヨーロッパのグレードとの対比はグレード表をご覧ください。