パキスタンの8000m峰、ブロードピークで大規模雪崩が発生。ネパール出身の登山家ニルマル・プルジャが遭難

世界第12位の高峰、ブロードピーク(2023年時)

現地報道によると、7月30日、ブロードピーク(8047m)で大規模な雪崩が発生、ネパール出身の登山家ニルマル・プルジャを含む多国籍チーム10人が巻き込まれた。ただちに救助・捜索活動が開始されたものの、8月2日、プルジャは5700m地点で遺体で発見され、プルジャ自身の遠征会社Elite ExpedもInstagramで本人の死亡を公式発表した。犠牲者はプルジャに加え、5人のネパール人ガイド、パキスタン、中国、米国、オマーン出身の登山家たち10人全員という悲劇的な結末となった。

米国ナショナルジオグラフィックのサイトでは、同時期、ブロードピークに遠征していた登山家の談話を載せ、周辺は7月22日ごろから大規模な降雪があり、多くの隊はそれを契機に撤収を開始したと報じている。

プルジャは2019年、半年余りという短期間で8000m峰14座のスピード登頂を達成、その記録がNetflixのドキュメンタリー『14 Peaks: Nothing Is Impossible』になるなどして、一躍、世界的な名声を得た。2024年までには14座すべてを無酸素で登頂するなど、その後も8000m峰を舞台に精力的な活動を続けていた。現地報道によれば、今回も7月21日にガッシャブルムⅡに登頂したばかりだった。

8000m峰でさまざまなプロジェクトを行なっていた。本人のサイト

登山史的には、最後まで未踏で残された難攻不落の冬季K2(パキスタン、8611m)を陥落させた主要メンバーとしてその名を刻む。プルジャ自身はシェルパ族ではないが、オール・ネパールで達成された偉業により、長らく高所登山を裏方で支えてきたシェルパコミュニティを表舞台に引き上げる役割を果たした。

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