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安間佐千、二子山西岳で昇(Sho-)5.15aを初登

2018年11月19日

文=安間佐千  写真=Screengrab from Video by Andrea Cossu

11月15日、今年の春から開拓し、トライを重ねていた二子山西岳の白壁フェイスにあるプロジェクトを約25日間のトライで完登した。ルート名は昇(Sho-)5.15aとした。

このプロジェクトは、今年の4月に二子山西岳の白壁フェイスを訪れ、見出したラインだ。白壁フェイスにはその広大なスペースに唯一、飯山健治氏初登の“あきらめるな”5.13aがあり、それ以外は1970年代の人工登攀跡のボルトラダーだけが残っていた。僕がボルトを打った大元のプロジェクトはフェイスの中央を行く完全なオリジナルラインだったが、中間部にブランクセクションが存在し、手の負えない難易度だった。

そこで飯山氏との相談の末、中間部までの7本のオリジナルパートを終えた後は“あきらめるな”“にリンクするラインとした。ボルトは計16本である。ルート内容は全長30m、約20手のハードな5.14aから間髪入れず4手の四段に入り、その後”“あきらめるな”に合流する、非常にボルダー要素の強いルートだった。

“あきらめるな”にリンクすると大きく休めるのだが、グレード自体はオリジナルパートの中間部の難易度で主に付けた。核心の4手は極小縦カチを切り返し、遠いアンダーを取りに行くような動きで、傾斜も緩いので非常に繊細さを要求される。前半のパートで緊張したり、ちょっとした疲労があると、跳ね返されてしまい、非常に苦労した。

白壁フェイスは2ピッチ目にあるような、地面から離れた独特のエリアだ。その海が波打つような岩肌と、周りの抜け感や対岸の両神山の風景は、世界中どこを探しても見当たらない美しさがある。

“登る”というのは、主導権が自分の中にあるように思う。でも、僕は本当にリスクを超えてクライミング の中に入り込んだ時、そこには上に引っ張られて上って行くようなエネルギーを感じる。それは自分を超えて、超越的なものに委ねていくようなものだ。僕はそれを、“登る”ではなく“昇る”と表現できると思う。そんな感覚を気づかせてくれたのが、このルートである。

オリジナルラインは未だプロジェクトとして残っているので、カンテに位置する次の開拓ルートと共に、引き続きチャレンジしていきたい。

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