au Speed Stars 2019

写真と文=山本浩明

2019年5月12日 東京・昭島のモリパークアウトドアヴィレッジにて、スピードクライミングの国際大会である「au SPEED STARS 2019」が開催された。

2017年に竣工された日本初の公式スピードクライミングウォールのお披露目の大会として開催され、今年で3回目となる。スピードクライミング競技は、予選はタイム順、決勝は、先にゴールしたほうが勝ち残るトーナメント方式でおこなわれる。


東京都昭島市モリパークアウトドアヴィレッジのスピード壁の前に並ぶ出場選手たち

男子は日本人10名を含む18名、女子は日本人5人を含む12名で行なわれた予選は、2016年の世界選手権の男女優勝者が、フォールススタートで失格という波乱があったが他の選手は順当に好タイムを記録し、ドミトリ・ティモフェーエフが唯一の5秒台となる5秒861を記録した。

決勝は男子16名、女子8名でおこなわれ、なんと16歳の竹田創が、準々決勝でティモフェーエフのゴールのタッチミスという幸運もあったが、登るたびに自己記録を更新する素晴らしいパフォーマンスで、決勝に駒を進めた。

決勝では6秒459を叩き出すも、6秒058でゴールしたルドヴィコ・フォッサリに敗れ準優勝となった。このタイムは、藤井快がもっていた日本記録である6秒620を上回る記録だが、日本新記録は準々決勝で6秒373を出した緒方良行が記録保持者となった。


男子決勝のルドヴィコ・フォッサリ(右)と竹田創

女子は野中、野口、伊藤の3名が予選から勝ち進むも、いずれも準々決勝で姿を消した。決勝は中間あたりまでサイドバイサイドの接戦だったが、アンドリエがゴール付近でミスをしてる間にブロジェックがゴールをタッチし優勝した。


女子決勝のアンナ・プロジェク(右)とヴィクトワール・アンドリエ

男子

1 ルドヴィコ・フォッサリ ITA (準優勝5秒879)
2 竹田 創 JPN (決勝6秒459)
3 アレクサンダー・シロフ RUS (3位決定戦6秒229)
4 スタニスラフ・ココリン RUS (準々決勝6秒268)
5 緒方 良行 JPN (準々決勝6秒373 日本新記録)
6 チュン・チー・ショージ・チャン HKG (決勝1回戦6秒825)

 

女子

1 アンナ・ブロジェク POL (準決勝8秒537)
2 ヴィクトワール・アンドリエ FRA (準決勝8秒470)
3 エレナ・レミゾワ RUS (予選8秒174)
4 エレナ・チモフェーエヴァ RUS (予選8秒099)
5 野中 生萌 JPN (予選8秒813)
6 ホンイン・リー TPE (予選9秒390)

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