ボルダリングワールドカップ第3戦、地元アメリカ勢が大活躍

文=北山 真 写真=IFSC

ボルダリングワールドカップ第3戦の会場は、異例の2週連続となったソルトレイクシティ。スピードに続き29日、30日に行われた。日本からは男女ともにベストメンバーでの参加。予選通過も男女とも5名と大量。男子はアダム・オンドラが欠場ということもあり表彰台を独占といったムードもあったが、ファイナルでは男女とも地元アメリカが、ボルダリング発祥の地の底力を見せた。

男子ファイナルは非常に厳しい内容となり、第1課題は藤井快とショーン・ベイリーのみが完登。第2、第3課題ともに完登なし。勝負は最終第4課題となった。身体が横になるスタートから立ち上がり大ランジ。藤井は高度的には達したもののつかみ切れない。そしてショーン、2回目のトライで見事にキャッチ。怒涛の歓声の中、優勝を決めた。最後に登場した楢﨑智亜がこれを一撃するも、時すでに遅し。

女子はバランス系の第1課題を野中生萌のみが登れず。これが最後まで尾を引くこととなった。ナタリア・グロスマンがこれを一撃。ヤーニャ・ガーブレットは2撃。第2課題もナタリアは一撃、またもヤーニャは2撃。ヤーニャとしてはその後難しめの課題になることを期待したであろう。しかしそれはなく、結果ナタリアは全課題1撃。これ以上ない成績で2戦連続の優勝となった。ナタリアの、瞬時に身体を最良のポジョンに持ち込む技が印象的であった。


最高の成績でファイナルを制したナタリア・グロスマン(写真はマイリンゲン大会)


2戦連続3位に入賞したブルック・ラブトゥ(写真は第2戦)

男子

1 ショーン・ベイリー USA
2 藤井 快 JPN
3 楢﨑智亜 JPN
4 緒方良行 JPN
5 ザック・ガラ USA
6 マクシミリアン・ミルン GBR
ーー
13 天笠颯太
18 杉本 怜
32 高田知尭
34 原田 海

女子

1 ナタリア・グロスマン USA
2 ヤーニャ・ガーンブレット SLO
3 ブルック・ラブトゥ USA
4 オリアーヌ・ベルトーヌ FRA
5 スターシャ・ゲヨ SRB
6 野中生萌 JPN
ーー
9 伊藤ふたば
14 中村真緒
18 野口啓代
19 中川 瑠
32 石井未来

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