第12回ピオレドール生涯功労賞に、カトリーヌ・デスティヴェル

2020年度のピオレドール生涯功労賞が、カトリーヌ・デスティヴェルに授与されることが発表された。生涯功労賞は2009年に創設されたもので、初の女性受賞者となる。

デスティヴェルは、1960年アルジェリア生まれ、フランス育ちのクライマー。スポーツクライミングが台頭しはじめた1980年代、コンペのスター選手として世間から注目されたが、そこにとどまらず、アルピニズムの舞台でもさまざまな実績を残した。アルプスではプティ・ドリュのボナッティ稜フリーソロを皮切りに、西壁に新ルート開拓、アルプス三大北壁を冬季単独登攀など。カラコルムでは、ジェフ・ロウとともにトランゴタワー・ユーゴルートのフリー第2登を果たしている。

彼女は現在、シャモニで自身の出版社(Les Éditions du Mont Blanc)を立ち上げ、山岳書籍の刊行を手がけながら、クライミングコミュニティに貢献を続けている。

 
 
 
 
 
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なお、今年のピオレドールの式典は9月19~22日、3年連続となる、ポーランドのLadek山岳フィルムフェスティバルで開催される(COVID19の状況によっては、オンライン開催の可能性もある)。
本賞は、先ごろ表彰候補となる51の重要登攀リストが発表され、日本からは平出和也=中島健郎のラカポシ南面新ルート(パキスタン)が入っている。

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