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2019ピオレドール、涙と喝采のスタンディングオベーションで閉幕
情報提供=Piolets d’Or
9月19~22日、ポーランドのロンデク=ズドルイで開催された山岳フェスティバルで、ピオレドール2019の授賞式が行なわれた。
授賞式に先駆けて、今春カナダのハウズピークの雪崩で亡くなった、ダーフィット・ラマ(オーストリア、28)、ハンスイェルク・アウアー(同、35)、ジェス・ロスケリー(アメリカ、36)の追悼が行なわれた。コンペからアルパインまで幅広く活躍したラマには、ジェームス・ピアソンからヤコブ・シューベルト、アダム・オンドラらがビデオレターを寄せた。
また、ルナーク・リでラマと2度の山行を共にしたコンラッド・アンカー(アメリカ、56)が舞台に上がり、ネパールでの思い出を振り返るとともに、寂しさを乗り越えて祝福の場にしようと会場を鼓舞した。ジェス・ロスケリーには、アメリカを代表するヒマラヤニストである父親ジョン・ロスケリーと妻ジョイスが登壇し、息子への思いを捧げた。
ダーフィット・ラマへのトロフィーは、彼の両親とルナーク・リの2回の山行を共にしたコンラッド・アンカー(左)へ受け渡された
ピオレドールを受け取る、ハンスイェルク・アウアーの母。大家族で育ったアウアーには、兄弟と妹らが駆け付けた
ラトックⅠ峰を北側から初登頂した英・スロベニア隊。授賞式にはアレシュ・チェセン(スロベニア、37、写真左)とルカ・ストラジャール(同、31、写真中央)が登壇し、プレゼンテーターのアンジェイ・シュトレムフェリ(同、62、写真右)からトロフィーを受け取った。シュトレムフェリは1992年ピオドール受賞、2018年に生涯功労賞を受賞している。