ピート・ウィタカー、ノルウェーでトラッドプロジェクトCrown Royale 9a/5.14d 初登

Xa White  ukclimbing.com
訳=羽鎌田学

9月下旬、イギリス人クライマー、ピート・ウィタカーがノルウェー南西端のヨーシング・フィヨルドにあるプロフィール・ウォールで、長年のプロジェクトであったCrown Royaleを初登した。

このルートは、プロフィール・ウォールのその高い壁を下から上まで一気に登り切るものだが、最も傾斜のあるところは25度ほど前傾している。ルートの核心は、壁取付きから一段上がったビレイポイントから登り始める、独立したエイドルートであったEigerdosisで、ピートはこれをわずか1ヵ月前の8月下旬にフリーで初登し、そのグレードを8cとしたばかりであった。

 
 
 
 
 
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初登直後に、ピートはインスタグラムでこのニュースをシェアし、次のように述べている。

「正直言うと、今シーズン中に、フルライン(Eigerdosisにボルダリーな下部と比較的容易な上部をリンクしたもの)を登れるとは思ってもいませんでした。でも、ご覧の通り、それが実現したのです。ついにCrown Royaleを初登できて、大満足(そして前腕はパンパン)。これまで登ったトラッドの中で最難の一本に匹敵するルートです。

間違いなく、私が望んでいたとおりの長さ100mの『アイリッシュ・メガピッチ』を体験できました。前傾パートの終わりでは、ロープの重みで壁から引き剝がされそうでした。続く、より簡単な20mの最上部では、ロープがドラッグしてしまうことは明らかでした。そこで結局、ロープが80m伸びた段階で結び目を解き、残りの20mをソロでプロフィールヴェーゲン(ノルウェー語:プロフィール・ウォール)の頂上まで登ったのです。

今回登ったルートのグレードはまだ決めていません。これから数日かけて考えるつもりです。天気予報とタイミングの関係で、今シーズン中にこのラインを登れてしまうことはちょっと予想していなかったので、実はまだそこまで考えていなかったのです」

※その後の10月初旬のUKCとのインタビューの中で、またインスタグラムの自身のアカウントでも、ピート・ウィタカーは、Crown Royaleのグレードを9aとしている。

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