ボルダー&リードジャパンカップ、鳥取県倉吉で開催


決勝リードの森秋彩

文=北山 真 写真=小澤信太

4月8日、9日、鳥取県の倉吉スポーツクライミングセンターにおいてボルダー&リードジャパンカップ2023が開催された。

8日の男子予選ではボルダーでは4名が3完登、リードで5名が完登した。1位はボルダーでトップだった緒方良行。若手の安楽宙斗、通谷律が続いた。楢崎兄弟はボルダー、リードともにふるわずまさかの予選落ちとなった。


予選のリードで完登する緒方

女子予選ではボルダーで野中生萌が3課題1撃で99.9というハイスコアで1位。リードでは森秋彩が96.0で1位。総合でも森が1位となった。

9日、男子決勝ボルダーでは緒方が見せた。第2課題の誰一人できなかった出だしの横ランジ+コンプレッションを4回目に成功するとそのまま登り切った。圧倒的身体能力であった。ところが8名中5名が完登している第3課題のスラブを失敗。勝負はリードに持ち越された。

男子リードは特にトリッキーなパートがない、まさに持久力ルート。こういったルートに強い百合草碧皇、吉田智音が上部に達するが、最終ホールドをつかんだのは安楽のみであった。


決勝リードの百合草碧皇


決勝リードの安楽宙斗

女子ボルダーでは新たなヒロインが生まれた。松藤藍夢は持ち前の思いきりの良さで全4課題を完登。しかも2課題をフラッシュし全6トライ、99.8という夢のようなスコアをたたき出した。


決勝リードの松藤藍夢

女子リードは中間部に若干複雑な手順があるものの基本的に持久系。となるともはやこの人に迫れるものはいない。森は十分な余力を残しこれを完登。リードで2位となった小池はなに、約10手の差をつけての完登であった。松藤はリードは最下位であったがボルダーでのアドバンテージにより2位となった。


決勝リードの野中生萌

男子

    ボルダー リード トータル
1 安楽宙斗  74.8 100.0 174.8
2 百合草碧皇 74.5 92.0 166.5
3 緒方良行  84.6 64.1 148.7
4 通谷 律 74.7 64.0 138.7
5 藤井 快 74.5 64.0 138.5
6 吉田智音 44.6 92.0 136.6
7 井上祐二 74.3 57.1 131.4
8 小西 桂 23.8 64.0 87.8

女子

    ボルダー リード トータル
1 森 秋彩 79.2 100.0 179.2
2 松藤藍夢 99.8 39.1 138.9
3 野中生萌 84.7 48.1 132.8
4 伊藤ふたば 79.6 48.1 127.7
5 小池はな 59.3 64.0 123.3
6 中川 瑠  58.9 60.1 119.0
7 久米乃ノ華 53.5 51.1 104.6
8 永嶋美智華  44.7  48.1 92.8

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