リードワールドカップ第3戦シャモニー
キム・ジャイン4年ぶりの金メダル
久米乃ノ華=銀メダル、安楽宙斗=銅メダル


4年ぶりに金メダルを獲得したキム・ジャイン

文=北山 真 写真=IFSC

2023年7月8日、9日、フランス・シャモニーで、リードワールドカップ2023第3戦が開催された。日本人選手は8日の予選を男子8名、女子5名が通過した。

9日の準決勝では安楽宙斗(16)が1位タイ。久米乃ノ華(19)がワールドカップ2回目とは思えない安定した登りで3位、野中生萌が5位で決勝に進んだ。

女子決勝でキム・ジャイン(34)はベテランらしい緩急とりまぜた登りで最高到達点をマーク。久米も落ち着いた登りで2位につけた。大観客が見守る中、本命ソ・チェヒョンが登場。誰もがチェヒョン=金、ジャイン=銀、韓国新旧エースのワンツーを想像したであろう。

ところがチェヒョンはトラバースのパートでクリップを飛ばしてしまう。あわてて前のクィックドローにもクリップするが時すでに遅し、ジャッジから終了を伝えられる。なんともあっけない幕切れで、ジャインの2019年印西大会以来、4年ぶりの優勝が決定した。

女子準優勝の久米乃ノ華

男子決勝は最近では珍しい、複雑なライン取りが中間にあり、全50手を越えるルートであった。地元の大声援を受けてサム・アベズーが上部に達する。安楽も上部には達するがアベズーの2手下まで。最後に登場したトビー・ロバーツ(18)は数多くの核心をものともせず突破、その勢いのまま最終ホールドをつかんだ。女子とは対照的な大いに盛り上がったエンディングであった。


安楽宙斗は3位に


男子優勝のトビー・ロバーツ

男子

1 トビー・ロバーツ(GBR)
2 サム・アベズー(FRA)
3 安楽宙斗
4 アレックス・メゴス(GER)
5 シュテファン・シャーツ(AUT)
6 コリン・ダフィー(USA)
7 ルーカ・ポトーチャル(SLO)
8 イ・ドヒョン(KOR)
―――――
9 小俣史温
11 吉田智音
12 本間大晴
13 百合草碧皇
14 緒方良行
23 鈴木音生
26 樋口 純裕
44 上村悠樹

女子

1 キム・ジャイン(KOR)
2 久米乃ノ華
3 エレーヌ・ジャニコ(FRA)
4 ジェシカ・ピルツ(AUT)
5 野中生萌
6 ミア・クランプル(SLO)
7 ヴィータ・ルーカン(SLO)
8 ソ・チェヒョン(KOR)
―――――
9 谷井 菜月
11 中川 瑠
16 伊藤ふたば
32 小池はな
40 柿崎未羽

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