樋口純裕が金メダル！
リードワールドカップ第5戦クラニ

表彰台の中央に立つ樋口

文＝北山真　写真＝IFSC

2021年9月3日、4日、スロベニア・クラニで行われたリードワールドカップ第5戦で樋口純裕（28）が初優勝した。

予選16位でスタートした樋口は、セミファイナルを単独1位通過しファイナルを迎えた。

ファイナルでは中間部に遠いピンチを取るパートがあり、百合草碧皇、吉田智音がここで敗退。ときどき起こる、俗に「日本人返し」のパートではと思われたが、樋口はここをなんなく突破、続くハング帯もこなし上部をうかがう。核心のバルジに取り付けられた小ホールドへのデッド。すでに4名の選手がここで落ちている。これを正確な距離感で値千金の保持に成功！さらに数手高度をのばしフォール。

ロワーダウンの途中で優勝を知った樋口は空中で大の字になりガッツポーズ。感情が抑えられずそのまま床に寝そべった。そしてゆっくり起き上がりギャラリーの歓声にこたえた。

ロワーダウン直後のガッツポーズ

2007年の世界ユース選手権での国際大会デビューから実に14年、ついにその頂点に立った樋口に大きな拍手を送りたい。

女子では予選２ルート完登で1位通過となった小武芽生に期待がかかったが、セミファイナルの最初の難関であるコーディネーションにつかまってしまい21位となった。

今年のリードジャパンカップの樋口　写真＝山本浩明

男子

1　樋口純裕
2　ルカ・ポトチャル　SLO
3　セバスチャン・ハレンケ　GER
4　ドメン・スコフィック　SLO
5　フェディール・サモイロフ　UKR
6　吉田智音
7　ミラン・プレスカル　SLO
8　百合草碧皇
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23　村下善乙
24　中上太斗

女子

1　ヤーニャ・ガーンブレット　SLO
2　ソ・チェヒュン　KOR
3　ナタリア・グロスマン　USA
4　ラウラ・ロゴラ　ITA
6　ヴィタ・ルーカン　SLO
6　ルカ・ラコヴェック　SLO
7　ディナラ・ファクリディノワ RUS
8　谷井菜月
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12　阿部桃子
15　中川瑠
17　高尾知那
21　小武芽生