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ショーン・ラブトゥ、瑞牆のUnited V16 第2登
gripped.com 訳=羽鎌田学
2019年11月に瑞牆で村井隆一が初登し六段/V16としたUnitedを、この8月、米国のV17クライマー、ショーン・ラブトゥが再登した。グレードに関しては、今回第2登したショーンもV16としている。Unitedは、中嶋徹初登のDecided(五段/V14)のSDスタートである。
「ついに宿敵プロジェクトを片付けました」という英文で、村井隆一が5年前の初登直後に投稿したインスタのキャプションは始まっている。
「すべてうまくいきました。完璧な気温、完璧なフリクション、そして完璧な登り。Decided SDの成功により、私のクライミングは新たなレベルに到達したのです」
当時、日本でV16とされた課題は、その2年前の2017年に下呂で小山田大が初登した那由多のみであった。2019年に日本で2本目の六段/V16となったUnitedを初登した村井は、それ以前、またはそれ以後、The Game(米国コロラド・ボルダーキャニオン)、Spray of Light(南アフリカ・ロックランズ)、ヴァニタス(鳳来・カリカチュアエリア)、オロチ(神戸ボルダー)、バベル(塩原)、ハイドランジア(塩原)、Practice the Wild(スイス・マジックウッド)、In Search of Time Lost(スイス・マジックウッド)など、複数のV15課題を登っている。
ショーン・ラブトゥにとっては、Unitedは、今年登った2本目のV16で、1本目は今年初めにカリフォルニア・ビショップのバターミルクでショーン・ベイリーに続いて第2登したDevilutionである。ショーン・ラブトゥは、今回のUnitedを含め計8本のV16と2本のV17を登っており、そのV17の2課題は、2022年に初登したMegatron(コロラド・エルドラドキャニオン)と、やはり2022年に初登したAlphane(スイス・キロニコ)である。なお、Alphaneは初登以来、エイダン・ロバーツ、ウィル・ボシ、シモン・ロレンジ、ヤコブ・シューベルトの4人が再登しているが、Megatronはまだ再登者が出ていない。