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小山田大、日之影で幽幻 V15/16を初登
小山田大が3月20日、宮崎・日之影の新エリアで「幽幻」 V15/16を初登した。
以下は小山田によるコメント。
ついに登れた。「夢幻」V15の右に位置するこのラインは顕著なスタートから奇跡的にホールドが繋がり、最後は夢幻にリンクしていく。
このラインは自分にとっては大きな挑戦だった。トライを始めた当初はあまり繋がるイメージが湧かなかった。それが三ヶ月前、三ヶ月の間に自分にどういう変化が起きたのか解らないが、登れるイメージも登れる身体も出来ていた。もしかしたら三ヶ月前はかなり調子を崩していたのかもしれない、とか、岩のコンディションか?とか、はたまた岩が地震で傾いた?とかまで考えたが良く解らなかった。加齢、時間の経過による身体の劣化に神経質になり過ぎていたのかもしれない。その証拠に三ヶ月経って出来ない事が出来るようになったではないか。今は前向きに考える事にしたい。
何はともあれ今期一番のプロジェクトを完成させる事が出来た。三ヶ月間、沢山の課題を登ったが、いつもこのラインが頭の片隅にあった。その事こそこのラインに対するトレーニングになっていたのかもしれない。
グレードに関してだが、この課題はほぼ全てのホールドがポケットで構成されている。核心周辺は非常にタイトなポケットで指がアホみたいに太い自分にはホールディング自体が難しかった。よって指のサイズでかなりグレード感も変わるのではないかと思う。そこで、V15/16 五/六段と幅を持たせたいと思う。「夢幻」V15よりも難しいのは確かだ。まあ、その内沢山のクライマーが登る事ではっきりしてくるだろう。
今確かな事は、自分にとって大きな挑戦だったこのラインを登れた事、この課題が素晴らしい事、そしてこの岩に通っていた時間が素晴らしかった事。それだけで満足だ。
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