サラリーマン〝スペイン・カタルーニャ弾丸クライミングツアー〟全9日間の記録 ’15 【4】

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1日目(現地時間 10月16日 金曜)
8時30分に起床し、10時30分に出発。

「スペインに行くからには、絶対見ておくべきだ。」と、出発前から勧められていたサンタ・リーニャSanta Linya]のCava Granが今日のエリア。グレードは「8」が中心で、最もやさしいラインでも6b+(5.11a)1本のみ。僕らのクライミング能力と比べると、あまりにもレベルが高すぎる(!)エリアだが、「本物の〝かぶった〟岩を見るのならCava Gran」というオーナーの言葉に、向かう車中では気分が高揚する。

岩場に着き、初めに浮かんだ言葉は「なんじゃこりゃ!?」だった。岩はドームの屋根のように覆い被さり、残置された無数のヌンチャクが天井から吊るしたように垂れ下がっている。「本物のかぶり…」オーナーの言葉が思い出される。

野中は”6b.nu 6b+(5.11a)”12mにトライ。オンサイトを狙い力強い登りをするが、旅の疲れが抜けないせいか、惜しいところで「張ってください!」と叫ぶ。僕もトライするが、途中でムーブに詰まり長時間停滞してクライムダウン、宿題になる。

他に”Asaltinbankis 7b+(5.12c)”20m、”Cargols a la Carera 7a(5.11d)”10m、”Meneo Canario 7b(5.12b)”10mを触る。成果は残せなかったが、今までにない強い傾斜の岩に触れたことは大きな経験となった。

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サンタ・リーニャ Cava Granのどっ被りの壁 下方に写る人とサイズを比べると、そのスケールの大きさがわかる