女子コンバインド予選、日本人は4人が決勝へ!

文=北山 真   写真=小澤信太  

八王子で行われているクライミング世界選手権、8月18日にはオリンピックフォーマットで行われる3種複合のコンバインドの女子予選が行われた。選手はこれまでの世界選手権の成績により選ばれた20名。

1種目目はスピードで、2回のトライによる良いほうのタイムで順位を決定。伊藤ふたばがなんと8秒台で4位、野中生萌も8秒台で5位、野口啓代が10位と順調なスタート。倉菜々子は13位、森秋彩は18位。

2種目目はボルダリング。ショウナ・コクシーが完全復活、4課題一撃で1位。ヤーニャ・ガーンブレットが4完登5アテンプトで2位。野口4位、伊藤5位、野中6位と続く。倉は15位。遠い課題が多く森は16位。


ボルダリング種目の伊藤ふたば


ボルダリング種目の野中生萌

3種目目はリード。森がここで見せた、完璧な読みで完登。森は中ほどの順番であった。あと何人完登が出るか? それによって森の運命は決まる。なにせコンバインドは順位の掛け算。現在×1の森の順位は良いが、それが×2となってしまったら、当たり前だがポイントは倍になってしまい絶望的である。まず怖いのが韓国のソ・チェヒュンだが彼女も完登はできなかった。そして最後にガーンブレット。誰もが完登を予想したであろう。ところが数名が落ちたポイントでフォール、しかも同高度でありながら手順が正規でないということで8位となってしまった。こうして森のポイントは増えず、5位で決勝に進むこととなった。野口が2位となり、総合でも2位という素晴らしい成績。


みごとただ一人の完登を決めたリード種目の森秋彩


リード種目の野口啓代

8名による女子決勝は、8月20日(火) 16:30から行われる。

女子コンバインド予選

    S B L    
1 ショウナ・コクシー(GBR) 14 1 3   = 42
2 野口啓代  10 4 2   = 80
3 ヤーニャ・ガーンブレット(SLO) 7 2 8   = 112
4 ペトラ・クリンガー(SUI) 8 3 12   = 288
5 森 秋彩  18 16 1   = 288
6 伊藤ふたば 4 5 15   = 300
7 アレクサンドラ・ミロスラフ(POL) 1 19 20   = 390
8 野中生萌 5 6 14   = 420

 

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