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ホルヘ・ディアス=ルージョも、フラタンゲルでChange(9b+/5.15c)完登
planetmountain.com 訳=羽鎌田学
アレックス・メゴスがわずか5日間という短期間で完登した数日後、スペイン人のホルヘ・ディアス=ルージョも、ノルウェーのフラタンゲルでChange再登に成功した。これにより、ホルヘは、アダム・オンドラ(2012年)、ステファノ・ギゾルフィ(2020年)、セブ・ブワン(2022年)、そして直前のアレックスに次いで5人目の完登者となった。
結果、2012年には世界最難と考えられていたルートは、今では世界で最も再登された9b+ルートになり、これはまた最強クライマーたちのレベルアップの証左でもあるだろう。この全長55mのルートは、9a+とされる最初のチェーンまでのピッチと、トータル9b+に押し上げる延長ピッチの2つの異なるパートに分かれている。
このマドリッド生まれの25歳のクライマーは最近絶好調で、昨年は、2月にはスペイン、マルガレフでMejorando la Samfaina(9b+)を初登し、10月にはフランスのセユーズでアレックス・メゴス初登のBibliographie(9b+)を第5登して、9b+ルートを2本ゲット。今年2月には、スペイン、シウラナでクリス・シャーマ初登のSleeping Lion(9b)をアレックス・メゴスに続いて第3登した後、この信じられないほどの絶好調の波に乗ったままノルウェーに向かった。
彼は6週間ほど前の7月下旬にフラタンゲルに到着し、すぐに自身が「クライミング史の一部」と表現するChangeにトライ開始。しかし一方で、9b/+のMoveに探りを入れたり、8cのNordic Flowerのオンサイトに成功したりするなど、他のプロジェクトにトライする時間も見つけた。そしてついに8月29日、彼は1ピッチ目にある核心のムーブに取付きから登って初めて成功。そのまま、持てるものをすべて費やし、肉体的にも精神的にも限界まで自らと苦しい戦いを繰り広げ、無事に2番目のチェーンにクリップ。Changeは彼にとって3本目の9b+(5.15c)となった。
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