村井隆一、塩原でNexus六段(V16)を完登

10月23日、村井隆一が塩原・野立岩ルーフのプロジェクトを完登した。

7手のオリジナルパート(四段~四段+)をこなしてからUMA五段(V14)に繋げるもの。課題名はNexus、グレードは六段(V16)としている。村井にとって瑞牆のUnitedに続く2本目の六段である。

写真=小田桃花

「ついにUMAのエクステンションプロジェクトが完成しました!

このプロジェクトは2016年4月にハイドランジアを完登した後に見出してから少しずつ取り組んでいたのですが、結果的には5年半もの歳月が経ってしまいました。ムーブ強度が高く、更に40近くにもなるムーブで構成されるそれに対して、初めの頃は繋がるビジョンが見えず、現実離れしてるだとか、ドリームラインだとか決め付けて放置してた時期もありましたが、めげずに挑み続けた甲斐がありました。感無量です。

このラインを実現させる過程で困難だったのは、手数の多さや各ムーブ強度の高さに加え、ちょっとしたリキみやミスによるメンタル的な負荷の積み重ねがパフォーマンスに大きく響いたことです。そのため、単なる持久力だけではなく、いかに洗練された動きができるようになるかどうかが重要だと感じました。そのロジックを理解してからは再度全ムーブを徹底的に見直し、最終的には頭で考えなくても身体が自然とムーブを繰り出してくれるレベルになるまでひたすら反復練習しました(もはや何回ユーマを登ったか分からない。笑)。そして昨日全てのピースが迷うことなくピッタリとはまり、5年に及ぶパズルがついに完成しました。

グレーディングに関しては、手数の多いボルダーなのでかなり悩みましたが、ひとまず六段を提唱したいと思います。体感的には同系統のバベル(五段+)や六道(五段+)、マジックウッドのIn search of time lost(五段+)よりもハードに感じました。様々な意見があると思うので今後再登者と協議していければと思います。完成にあたってサポートして頂いた皆様には本当に感謝です!」

 

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