村井隆一、レッドロックスのSleepwalker(V16)に成功

写真=小田桃花

2月6日、村井隆一がレッドロックス・ブラックベルベットキャニオンのSleepwalker(V16)を登った。ジミー・ウェッブ、ダニエル・ウッズ、ナーレ・フッカタイバル、ドリュー・ルアナ、ネイザン・ウィリアムス、パブロ・ハマック、マット・ファルツに続く第8登。トライは8日間。

今ツアー最大の目標であるSleepwalker(V16/六段)が登れました!

4年ほど前に初めてmellowチャンネルでジミーやダニエルたちの登りを見てからずっと憧れだったキングラインを登れて最高です。その反面、完登までのプロセスはキツかった。バラシこそ2日目に終わったものの、あくまでもムーブ単体が出来たという感じで、その後の3〜6日目はあまり進展がなかった。特に自分にとって最大の核心といえるリーチギリギリのスローパー取りはバラシでも成功率20%程度と低く、下から繋げることを考えるとメンタルがやられそうになることが何度もあった。

ただそんな中でも、ROKDOインスタライブで野村先生(真一朗)が話していた「距離のあるムーブはリーチが短い自分の方が(より長い人が登るよりも)絶対カッコ良く登ってるし、これでもし自分ができたらあなたはどうするの?」という挑戦的な言葉を励みに頑張った甲斐あってか、7日目にかなり惜しいトライがあった。さらに、安定していなかった上部のバイシクルパートも全く異なる画期的なムーブを発見し、あとはほぼスローパーを止めるだけという状態になった。

そして8日目、これまで続いていた極寒なコンディンションが少し和らいだこともあってアンダーの保持感が良く、初めて下からスローパーが止まった。が、このトライではそこからのスロット取り、その次のトライではまさかのリップ直前のブラインドホールドで落ちてしまう。嫌な流れを断つために1時間半ほどの長時間レストを挟み再トライ。三度目の正直、ついに全てのピースがはまる。リップを取った瞬間は完全に思考が停止してたけど、上部の緩やかな長いスラブを上がっていく内にじわじわ、ようやく登れたのだと実感。ツアー終了間際に間に合って良かった。感無量です。

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