「子供の可能性を広げてあげたい」「子供の好きなこと、得意なことをみつけてあげたい」 そう思って、お子さんに習い事を考えているパパさん、ママさんへ、最近話題のクライミング(ボルダリング)スクールはいかがですか? 子供のためのクライミング指導を行なっている福山京子先生に、習い事としてのクライミングについてお話を伺いました。
A.よじ登る行為自体が「楽しい!」というのは大前提ですが、最大の魅力は達成感。クライミングはとてもシンプルなスポーツで結果がはっきりしています。 登れなかった課題が何度もトライして登りきれると、小躍りして喜ぶ子も。 この「できた!」の気持ちが「がんばる力」にかわります。
A.ハマる子とハマらない子ははっきりしているけど、素質として向き不向きはあまりないようです。「運動が苦手」な子でもクライミングは楽しんで上達している子はたくさんいます。その中でも、他人と自分を比較せずにマイペースで取り組める子、内面にエネルギーのある子が長く続けている傾向はあります。
A.上達するための基本的な動き方やクライミング特有のマナーを学びます。ロープを使ったクライミング(ルートクライミング)では技術[ギアの使い方、リードクライミング(※1)・ビレイ(※2)の仕方、登る時の安全確保など]の習得はもちろん、危険に対する意識の向上を専門家にきちんと習う必要があります。また、スクールに入ることで同年代の仲間ができることは大きな利点です。
リードクライミング(※1)=結んだロープが下にたれている状態で、プロテクションにロープを通しながら登る。ビレイ(※2)=確保。主にロープによる安全確保のこと。※スクールによってカリキュラムは違います。カリキュラムの詳細は直接スクールへお問い合わせください。
A.危険であることが前提のスポーツなので危険回避の方法も発達していて、それはスクールで学んでいくことができます。当クラブでは過去13年間・延べ人数323名の生徒のうち、ボルダリング中に不意に落下をして腕のケガをした子が1人のみ。正しい技術で行なっていれば、他のスポーツに比べてもケガは少ないではないでしょうか。
A.全国大会として「JOCジュニアオリンピック」と「ユース選手権(リード/ボルダリング)」の3大会があります。対象年齢は12歳以上、各地方の大会で優秀な成績を出して、はじめて出場権が得られる大きな大会です。大会に重きをおく小学生クライマーにとって、この大会はひとつの目標になります。
その他、山岳連盟主催の地方大会からイベント的なコンペまで、年齢制限も幅広く、ビギナーから参加できる大会は年々盛んになっていて、子供達が出場できる大会は増えています。なかでも、ボルダリングの大会である「ノースフェイスカップ」は日本各地で予選会があり、それに勝ち抜いて本戦会に出場するシステムで人気があります。
勝ち負けに関係なく、大会への参加は子供にとって感じることの多い経験のひとつ。心の成長にもつながるでしょう。
2004年、高校の国語教師から子供のクライミング指導員へ転身。2007~09年日本ユースチーム、神奈川ジュニア強化コーチを経験。 クライミングの教育効果を信じ、現在は「フクヤマクライミングクラブ」を主催し、3つのジムでクライミング指導にあたる。県外からレッスンを受けにくる子供もいる人気の先生。
スピード編はこちら→【スピード編】スポーツクライミング日本代表強化合宿レポート!...
12月6日から8日にかけて、公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会主催に...
クライミングジムの数が500軒を突破し、東京五輪2020に向けて勢いが増している...
ジムでひと登りしようとアップがてらに登り始めた途端、腰に「バシッ」と電気のよ...
11月18日、クライミングジムマーブーで日本初のボルダリング技能検定となる「第1...