5月6、7日に東京都八王子市で開催されるボルダリングワールドカップに向けて、『ROCK&SNOW』編集部の北山真が男子の注目選手を紹介します。
基本的に我が国の両トップ、昨年度世界ランキング1位の楢崎智亜(今シーズンは第2戦重慶で2位)、昨年度世界ランキング2位の藤井快(今シーズン初戦マイリンゲンで優勝)のどちらかが表彰台の中央に立つのではないか、というのが予想である。タイプの異なるふたりだけに、どちらが勝つかは課題の内容次第ということになるだろう。
フィジカル中心の課題であれば楢崎が、スキル中心かつ癖のある課題が出てくれば藤井に分があるだろう。
そしてふたりに勝るとも劣らない優勝候補は、ワールドカップ初戦3位、第2戦4位、そして第3戦ではみごと優勝と着実に好成績を挙げている渡部桂太ということになろう。第3戦終了時点でランキングもトップに躍り出た。
さらにもう一人ということなら杉本怜。昨シーズンの故障から復帰し、初戦マイリンゲンではセミファイナル1位で健在ぶりを示した。第2戦で5位となった原田海の若さにも期待だ。なにせ自国開催枠は大量18名、これに楢崎、藤井などのシード選手が加わるので、日本人選手は”誰かがなにかやってくれるだろう”と期待されて当然ということになる(全出場枠を利用するかどうかは不明)。
海外選手ではなんといってもロシアのアレクセイ・ルブツォフ。初戦2位、第2戦3位。得意技は瞬殺、とにかく登場と同時にその溜めてきた気迫とともに完登してしまうというのが真骨頂だ。苦手はバランス系。そして2015ワールドカップの年間王者、韓国のチョン・ジョンウォン。こちらも乗ってしまうと勢いが止まらない。チョンはバランス系も得意としている。
ヤン・ホイヤー、ダーフフィット・フィアネンブルクなどのドイツ勢も上位に来る可能性が高い。まだ最終的なオーダーが発表されていないので分からないが、世界最強クライマーのひとりと言われる気まぐれアダム・オンドラ(チェコ)が出場するのではないかとか、かつて帝王と呼ばれたキリアン・フィッシュフーバー(オーストリア)がカムバックといううわさも流れている。
なおルートセッターはチーフが昨年の加須と同じくクリス・ダニエルソン、IFSC派遣がベテラン、ローラン・ラポルテと平嶋元、日本山岳・スポーツクライミング協会派遣が岡野寛、松島暁人、笠原大輔、他もう1名が予定されている。
開催日:平成29年5月6日(土) 予選 午前10時~(予定)
平成29年5月7日(日) 準決勝・決勝 午前9時~(予定)
会場:エスフォルタアリーナ八王子(八王子市総合体育館)
公式サイト:日本山岳・スポーツクライミング協会
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