『ROCK&SNOW』編集部北山真が選ぶボルダリングワールドカップ八王子女子注目選手!

ボルダリング 大会 選手 女性
2017.05.04
協力=公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会 文=北山真

5月6、7日に東京都八王子市で開催されるボルダリングワールドカップに向けて、『ROCK&SNOW』編集部の北山真が女子の注目選手を紹介します。

ワールドカップ第2戦中国・重慶で、人間ばなれした異次元の強さを見せつけたスロベニアのヤーニャ・ガーンブレット。このままボルダー、リードともに優勝し、ひさびさのダブルチャンピオンになるのではないか、とまで先読みしてしまうほどのポテンシャルを感じたパフォーマンスだった。 しかしヤーニャも人間だった。

第3戦中国・南京でのファイナルの第3課題、ショウナ・コクシー、野中生萌と2名が完登しているのだから、超難課題ではなかったはず。スタートからデッドポイントでピンチを取る部分が止まらない。結局この課題が鬼門となり3完登で2位となった。

昨年度世界ランキング1位のショウナ・コクシー選手

ショウナが4完登で優勝、第4課題で見せたショウナの驚異的な引き付けに、くぎ付けとなった観客も多かったのではないだろうか。 はっきり言ってこの二人のハイレベルなトップ争いが、残る4戦で繰り広げられるであろうことは想像に難くない。そこに加わる可能性がある日本人と言えばもちろん野中生萌ということになる。八王子ではぜひ三つどもえの戦いが見たいものである。

昨年度世界ランキング2位の野中生萌選手

第3戦では、尾上彩、小武芽生がファイナル出場と言う嬉しいトピックがあった。野中、野口啓代以外がファイナルに出場するのは久しぶりである。結果はどちらもゼロ完登になってしまったが、ファイナリストという自信を持って八王子に臨んでほしい。

第3戦で決勝に進出した小武芽生選手

さて自国開催ということで、日本人は男子22名、女子20名という大量の選手が参加する。その中で注目したいのが男女ともにベテラン選手である。 男子は中野稔(32)。リードがメインで、3月に行われた日本選手権リード競技大会2017で初優勝を飾ったばかり。2015年の中国・ハイヤンでのボルダリングワールドカップでもアダム・オンドラ、チョン・ジョンウォン、ラスタン・ゲルマノフ、ヤン・ホイヤーといったものすごいメンバーとともにファイナリストになっている。BJCでも2015年には5位に入賞した。 女子は加島智子(34)。BJCでは2015年5位、2016年2位という実力者だ。特に低年齢化が顕著な女子において貴重な存在である。

IFSCクライミング・ワールドカップ(B)八王子2017 概要

開催日:平成29年5月6日(土) 予選 午前10時~(予定)
    平成29年5月7日(日) 準決勝・決勝 午前9時~(予定)

​会場:エスフォルタアリーナ八王子(八王子市総合体育館)

公式サイト:日本山岳・スポーツクライミング協会

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▽八王子大会について詳細はこちら
「東京で初開催! GWはクライミングワールドカップを観に行こう」

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