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女子コンバインド決勝、優勝はヤーニャ、野口啓代オリンピック内定
2019年8月20日
一人目のオリンピック内定選手となった野口啓代
文=北山 真 写真=山本浩明
クライミング世界選手権も大詰め、8月20日、ついにコンバインドの女子決勝が行われた。選手は18日の予選から選ばれた8名。
1種目目はスピード。スピードチャンピオン、ポーランドのアレクサンドラ・ミロスラフが入っているので、実質それ以外の選手は2位の座を目指してのトーナメントとなる。大舞台の緊張であろうか非常に多くの選手がスリップする。期待の野中生萌もスリップが多く最後の3位・4位決定戦でもペトラ・クリンガーに敗れてしまった。そんな混戦の中、ミロスラフとのビッグファイナルに進んだのはなんとショウナ・コクシーだった
2種目目はボルダリング。長い1課題目を森秋彩がすさまじい集中で完登。二人目の野口啓代はこれをフラッシュ。あとはコクシー以外登れなかった。2課題目は複雑な形状をバランスで登る。野口、ガーンブレット、野中が成功。3課題目足のみでトラバースする異色の課題、誰も登れず。それにしてもこの地味な課題を、なぜハイライトとなるべき3課題目に持ってきたのか分からない。
ボルダー1課題目をフラッシュする野口
3種目目はリード。森がまた見せた、途中ヒヤリとする部分もあったものの見事完登。あとは何人が完登するのか? さすがにガーンブレットは完登、しかし野口も最終ホールドタッチに終わった。つまり3位、ボルダー1位の野口にとってスピード7位をカバーするに十分な順位だ。結果野口は総合2位、文句なしの日本人最上位で、東京オリンピックの切符を手にしたのである。
リードでは最終ホールドにせまった
予選に続きみごとな完登を見せた森秋彩
女子コンバインド決勝
S | B | L | ||||
1 | ヤーニャ・ガーンブレット(SLO) | 6 | 2 | 1 | = 12 | |
2 | 野口啓代 | 7 | 1 | 3 | = 21 | |
3 | ショウナ・コクシー(BBR) | 2 | 3 | 7 | = 42 | |
4 | アレクサンドラ・ミロソロフ(POL) | 1 | 8 | 8 | =64 | |
5 | 野中生萌 | 4 | 4 | 5 | = 80 | |
6 | 森 秋彩 | 8 | 5 | 2 | = 80 | |
7 | 伊藤ふたば | 5 | 6 | 4 | = 120 | |
8 | ペトラ・クリンガー(SUI) | 3 | 7 | 6 | = 126 |
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