男子コンバインド決勝、楢﨑智亜が圧勝、オリンピックへ!


オリンピック内定した楢﨑

文=北山 真

八王子で行われているクライミング世界選手権最終日、8月21日にはコンバインド男子決勝が行われた。選手は19日の予選を通過した8名。

1種目目はスピード。不調だった女子に比べ男子は素晴らしかった。1/2ファイナルでミカエル・マウムを6.159で破った楢﨑智亜はなんとビッグ・ファイナルへ、さすがにここでは5秒台を出すリシャット・カイブーリンに敗れたが、2位という好成績。そしてスモールファイナルでマウムを制した原田海が3位、楢﨑明智5位、藤井快6位と、日本チームにとってこれ以上は望めないといっても良いほどのスタートとなった。


スピードで6.159をたたき出す楢﨑智亜

2種目目はボルダリング。アレックス・メゴスが指を怪我して戦線離脱。その後は”トモア・ショータイム”! 1課題目コンプレッション系、2課題目ルーフの両足トウフックをただ1人完登。3課題目のスラブも一撃する。


ボルダー第1課題をフラッシュする楢﨑

3種目目はリード。ヤコブ・シューベルトがリードクライマーの面目をかけて完登。続いたのは原田海、藤井快、楢﨑智亜で同高度。結果楢﨑智亜が2位となり、2 X 1 X 2 = 4という圧倒的勝利となった。


リードでも2位となった

終了後のインタビューで楢﨑智亜が良いことを言った。「このように自分に合った課題のコンペもあるし、そうでないこともある。それらに対処するには自分の”底力”をあげるしかない」まさに! この”底力”がとっさに翻訳できなかったのであろうか、通訳が対応できていなかったのが残念だった。

男子コンバインド決勝

 

    S B L    
1 楢﨑智亜 2 1 2   = 4
2 ヤコブ・シューベル(AUT) 7 5 1   = 35
3 リシャット・ハイブーリン(KAZ) 1 8 5   = 40
4 原田 海 3 6 3   = 54
5 楢﨑明智 5 2 6   = 60
6 藤井 快 6 3 4   = 72
7 ミカエル・マウム(FRA) 4 4 7   = 112
8 アレックス・メゴス(GER) 8 7 8   = 448

 

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