クライミングに欠かせないアイテムといえばクライミングシューズです。
何度も履くことでほどよく足に馴染み、より難しい課題に向けて高いパフォーマンスを発揮してくれる、いわば「相棒」のような存在です。しかし、その相棒のお手入れ方法を知っているひとは意外と少ないのではないでしょうか。
今回はクライミングシューズのお手入れ方法とニオイ除去方法についてご紹介します。
まず、シューズに付いたチョークなどの汚れは水を絞った雑巾で拭きましょう。雑巾で内側・外側をしっかり拭いた後は、風通しの良い日陰でよく乾燥させます。
このときに注意したいのが、シューズを直射日光に当てないこと、高温の状況下に置かないことのふたつです。ゴムが固くなってしまったり、接着剤が剥がれる原因になります。内側までしっかり乾いたことを確認したら箱や袋に収納しましょう。
クライミングシューズのアッパー素材には皮や合皮が多く使われています。そのため、水で洗うと表面が固くなり、せっかく足に馴染んだシューズの形が崩れてしまうことがあります。また、パルプ(紙)素材を使用したシャンク(型くずれ防止用のミッドソール)は水に弱く、濡れるとコシがなくなりシューズとしての性能が落ちてしまいます。
もちろん中には樹脂製のシャンクを採用した洗えるシューズと謳っているものもあるので、「どうしても汚れが気になる」という方は、あえて洗えるシューズを選ぶのもありかもしれません。
素足で履くことの多いクライミングシューズは、汗や足独特の嫌なニオイがついてしまいます。上記の方法できちんとお手入れしても気になる場合、または乾燥させる時間がない場合は、「グランズレメディ」といったクライマーたちが愛用する消臭抗菌効果のあるパウダーを使うこともひとつの手です。
ニオイを消す方法にアルコール除菌スプレーや脱臭剤もありますが、アルコール除菌スプレーの場合、吹き付けた直後はいくらか効果はありますが完全には除菌されず、一度履くと雑菌もニオイも元通りに。濡れてしまうぶんシューズの劣化も進みやすくなります。
各メーカーが出しているクライミングシューズ専用のソックスを履くこともニオイ防止に一役買います。
今回ご紹介したお手入れ方法は「シューズを長持ちさせる」というより、クライミングをするうえで、つねに高いパフォーマンスを発揮できるよう「シューズの性能を維持させる」ためのお手入れ方法です。
クライミングシューズとは基本的に消耗品であり、ある程度ソールのゴム部分がすり減ってきたら買い替えどきです。
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