クライミングコンペを観に行こう!プロ選手も参加の大型コンペの魅力

ボルダリング 大会 選手 ジム インドア
2017.08.25
協力=公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会 文=CLIMBING-net 編集部

最近は、日本代表選手も参加するようなコンパが身近なジムで行われるようになってきました。クラス分けにより一般クライマーも参加しやすく、それでいて上のクラスでは、世界最高レベルのクライミングを見ることができます。また、コンペ終了後には選手たちがトライしていた課題を試すことができるのも大きな魅力のひとつ。

今回は「B-PUMP荻窪」で2日間にわたって開催され、日本代表選手も参加した「ADIDAS ROCKSTARS TOKYO 2017」決勝当日の模様をお届けします。

YOUNG ATHLETES CHALLENGE in ADIDAS ROCKSTARS TOKYO

午前中に行なわれたのは、「YOUNG ATHLETES CHALLENGE in ADIDAS ROCKSTARS TOKYO」。

次世代を担う子供たちに安間佐千、藤井快、野中生萌が特別レッスンを行なった。トッププロによる直接指導という貴重な機会に子供たちも真剣な眼差しに。

セミファイナル

そして、午後はついにセミファイナルからコンペティションが開幕。

ROCKSTARクラスには楢崎智亜や藤井快、野中生萌、野口啓代といった日本代表クラスの選手が多数出場。課題もさながらワールドカップのような高グレードの課題が設定され、会場も盛り上がりをみせた。


片手でホールドを止める藤井快

ファイナルに進出できるのは、男女ともに6名ずつ。高グレードの課題ではあるが、さすがに日本トップの選手たち。次々と課題をクリアしていき、1アテンプトも気の抜けない戦いとなった。

​セミファイナル最難課題にトライする山内誠

そして、男子でファイナル進出を決めたのは、楢崎智亜、原田海、山内誠、亀山凌平、緒方良行、藤井快の6名。楢崎智亜と原田海が全完登でトップ通過となった。

女子は加島智子、野口啓代、野中生萌、青柳未愛、工藤花、柿崎未羽がファイナルへ進出。加島、野口、野中、青柳の4名が全完登でのファイナル進出となった。

DJ×CLIMBERS session

セミファイナルとファイナルの合間に、今大会の目玉の一つでもある音楽ライブが行なわれた。

登場したのは、Survive Said The Prophet 通称「サバプロ」。2011年に東京にて結成され、『KNOTFEST JAPAN 2016』『PUNKSPRING 2017』といった洋楽主体の人気ロックフェスにも出演している注目のインターナショナル・ロック・バンドである。

さらにDJも場を盛り上げる。DJはRed Bull主催のDJ大会『RED BULL Thre3Style』において、2014年に日本チャンプに輝いたDJ REN。会場全体が熱気に包まれ、まさにADIDAS ROCKSTARS TOKYOのコンセプトでもある「クライミングと音楽が融合する新しいコンペティション」にふさわしいセッションとなった。

ファイナル

音楽ライブの熱気が冷めやらぬまま、迎えたファイナル。ファイナルの課題はセミファイナルからさらにグレードが上がり、ワールドカップ常連の選手といえども苦戦を強いられる展開に。

男子は楢崎智亜が2完登で1位、2014年ボルダリングジャパンカップ王者の山内誠が2位となり、スーパーファイナルへと駒を進めた。

女子は野中生萌が唯一の全完登で、安定感を見せつけ1位で通過。2完登と苦戦を強いられたものの、野中に続いたのは、やはり女王・野口啓代。日本を代表する野中、野口のふたりがスーパーファイナルへと駒を進めた。

スーパーファイナル

そして、ついにスーパーファイナルの幕が上がる。スーパーファイナルはファイナルまでと形式が変わりデュアル方式に。

デュアル方式は両者同時に1分間のオブザベーションタイムが与えられた後、同時に同じ課題に挑み、先に完登した選手が勝者となる。

女子は野口と野中の一騎打ち。日本人女子トップのふたりによる戦いとなった。

会場にも緊張感が漂うが、ファーストトライではスタートからフォールまで全く同じ動きでシンクロし、思わずふたりで顔を見合わせて笑い合う場面も。
※動画が流れます、音量にご注意ください。

そして、3トライ目でみごと野口が完登し、ドイツ行きの切符を手にした。

続いて男子スーパーファイナルは、楢崎智亜と山内誠による一騎打ちとなった。

1トライ目は両者共にフォールするも、2トライ目で楢崎がみごと完登。昨年につづき、ドイツ行きの切符を手にした。

※動画が流れます、音量にご注意ください。

楢崎は昨年度本大会のドイツ本戦で優勝を果たしている。2年連続でドイツ行きの切符を手にし、終了後のインタビューでは「今年も優勝して2連覇を狙いたい」と意気込んだ。

大会リザルト

・ROCKSTAR Jr.クラス

1位:小俣史温
2位:安楽宙斗
3位:小池はな

・BE A ROCKSTARクラス(WOMENSクラス)

1位:中里渓夏
2位:石井穂
3位:本多由梨奈

・BE A ROCKSTARクラス(MENSクラス)

1位:番匠大樹
2位:渡辺颯海
3位:伊藤寛太朗

・ROCKSTARクラス(WOMENSクラス)

1位:野口啓代
2位:野中生萌
3位:青栁 未愛

・ROCKSTARクラス(MENSクラス)

1位:楢崎智亜
2位:山内誠
3位:藤井快

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